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【特集】箱根駅伝2024(1)

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第100回東京箱根間往復大学駅伝競走

未来へ繋(つな)ぐ
希望のたすき

積み重ねた歴史と瞬間瞬間の感動。
ついに、100回を迎える。
一年の幕開けを、箱根駅伝と始めよう。
千代田区から、あなたと一緒に。

100th anniversary from CHIYODA CITY

■箱根駅伝のはじまりの地 千代田区
1月2日(火)・3日(水)の新年を飾る伝統の戦い、箱根駅伝。東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖間の往復10区間、合計217.1kmを走る、学生長距離界最長の駅伝競走です。

◇マラソンの父、金栗四三(かなくりしそう)氏らが熱い想(おも)いで創設
箱根駅伝の誕生は大正9(1920)年ですが、実はそのルーツは3年前、大正6(1917)年にありました。読売新聞社が開催する大博覧会の協賛イベントとして行われた「東京奠都(てんと)五十年奉祝・東海道駅伝徒歩競走」です。
京都の三条大橋から東京の上野不忍池までの516キロを23区間に分け、3日間、昼夜兼行で走り継ぐという壮大な襷(たすき)リレーでした。関東組と関西組の2チームに分かれ23人の選手が快走。関東組の最終ランナーは、マラソンの父として知られる金栗四三氏でした。スタートからおよそ44時間後に金栗氏が上野不忍池でゴールし、大盛況のうちに終了。このレースが、箱根駅伝の原型となったのです。
金栗氏は、「東京奠都五十年奉祝・東海道駅伝徒歩競走」を遡(さかのぼ)ること5年、明治45(1912)年のストックホルム五輪にマラソン代表として出場。ところが熱中症のために途中棄権し、失意のまま帰国していました。そのため、「オリンピックで活躍する選手を育てたい」という想いを強く持っていたのです。
そこで駅伝の構想を持ち、大学や師範学校、専門学校にその創設の意義を説き、箱根駅伝への参加を呼びかけました。その結果、早大、慶大、明大、東京高師(現筑波大)の4校が呼応。ついに第1回大会が「四大校駅伝競走」としてスタートしたのです。
現在は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」(正式名称)として、例年21チームが参加する正月の風物詩にもなりました。

◇戦時中、靖国神社を拠点にすることで襷が繋(つな)がった
大正時代に始まった箱根駅伝でしたが、第2次世界大戦中、東京―箱根間を走ることができない年がありました。昭和15(1940)年開催の第21回大会の後、箱根駅伝のルートである国道1号線が軍需物資の輸送の動脈線となったため、使用許可が下りなかったのです。
明治神宮と青梅を結ぶ「東京青梅間大学専門学校鍛錬継走大会」を2度開催しましたが、「何とか箱根路を走れないか」との熱い想いを抱いた学生たちは知恵を絞り、陸軍に提案しました。
それは「戦勝祈願」の大会とすること。靖国神社と箱根神社を結んで走ると提案したところ、受け入れられたのです。
昭和18(1943)年、学生たちは靖国神社に参拝し、大鳥居の前から出発。これが「戦時下の箱根駅伝」として知られる「関東学徒鍛錬継走大会」です。
戦争に翻弄された箱根駅伝でしたが、終戦後、再び箱根路は復活。これも学生たちの熱意によるものでした。
復員したばかりの学生たちは、連合国軍総司令部(GHQ)に熱心に掛け合います。そして昭和22(1947)年に10校が参加する第23回大会を開催することに成功。沿道には、多くの人々があふれ、平和を喜ぶと同時に学生たちに声援を送りました。
以来、学生らの熱意により繋がってきた箱根駅伝の襷。途切れることなく歴史を重ね、次の正月には100回大会の幕が切って落とされます。

読売新聞オンラインの記事を、読売新聞社の許諾を得て再構成しました。
(参考文献)読売新聞オンライン記事「靖国神社―箱根神社、戦時下でつないだたすき…1943年「戦勝祈願」大会」
(【HP】https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20230815-OYT1T50343/)

■区内4大学が箱根駅伝に出場!
記念すべき100回大会の出場校23校のうち、なんと4校が区内の大学です。いずれも劣らぬ精鋭がそろった4校の選手の代表とその意気込みを紹介します。駅伝当日は盛大に応援しましょう!

◇挑戦し続ける法政オレンジ 法政大学
宗像 直輝(むなかた なおき)
NAOKI MUNAKATA
社会学部社会政策科学科4年

世の中がコロナ禍前の姿を取り戻しつつある今、箱根駅伝がいかに注目を浴びる存在か、我々がどれだけ多くの方々から支えていただいているかを日々実感しています。記念すべき第100回大会に出場できるチームのキャプテンとして、そして前回大会で8区区間賞を獲得した身として、期待に応えられるよう努力します。当日は熱いご声援をよろしくお願いします。

◇紫紺カラーを走り継ぐ 明治大学
尾﨑 健斗(おざき けんと)
KENTO OZAKI
商学部商学科3年

今年の箱根駅伝は大きな節目の大会であり、より一層身が引き締まる思いです。明治大学競走部の最大目標は8位、シード権獲得です。この目標に向かって恵まれた環境で練習に専念できているのも、多くの方々の支えがあってこそ。期待に応え、結果で恩返しをする、そして強い明治を取り戻せるよう、チーム一丸となって頑張ります!温かいご声援をよろしくお願いします!

◇黄色の襷が舞う 城西大学
野村 颯斗(のむら はやと)
HAYATO NOMURA
経営学部マネジメント総合学科4年

前回大会では総合9位でシード権を獲得することができました。その後、練習を重ね、チームとしてとても良い状態にあると思っています。第100回箱根駅伝では、総合3位が目標です。1年間の集大成として最高の結果を残せるように、そして応援してくださる皆さんに走りで恩返しできるようにチーム一丸となって頑張ります。ご声援よろしくお願いします!

◇桜の襷が咲く 日本大学
下尾 悠真(しもお ゆうま)
YUMA SHIMOO
文理学部体育学科4年

予選会を勝ち上がり、4年ぶりに箱根駅伝の出場権を獲得することができました。久々に皆さんに箱根路を走る姿を見ていただけることになり、部員一同嬉しい気持ちでいっぱいです。本戦ではこれまで練習した成果を発揮し、皆さんに感動を与える走りができるよう頑張ります。
応援よろしくお願いします!

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