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[NEWSまちみらい]がんばる中小企業 応援リレーコラム

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(連載)
■第6回
◇中期経営計画策定のメリットと作成手順「概要版」
中小企業診断士 中川 健史(なかがわ たけし)

1.何故「中期」経営計画なのか
経営計画を簡単に定義すると「目標を達成するための具体的な取り組みをまとめたもの」といえますが、1年程度の短期では近視眼的内容になりやすく、10年程度の長期では環境変化の影響を受けやすくなるため、目先だけを追わず、具体性も確保して段階を踏んだ成長を目指しやすい設定期間として3~5年の中期を設定するのが一般的です。

2.経営計画策定のメリット
経営計画策定のメリットとして「(1)経営の安定化を図れる」「(2)信用を得られやすくなる」「(3)補助金申請の基礎になる」が挙げられます。
(1)では、環境変化が生じても元の状況に戻しやすくなるほか、他社との差別化を図る基礎がつくられます。
(2)では、対内的・対外的に目標や取組が共有されることで共通認識を持ちやすくなり、効率的な活動の基礎となり得るほか、金融機関からの理解が得られやすくなります。
(3)では、各種補助金の目的に対する理解が進みやすくなり、採択を得るための基礎が準備できます。

3.経営計画策定の手順
経営計画策定の手順は大きく、「(1)現状把握と環境分析」「(2)目標設定とギャップの確認」「(3)テーマと具体的取組内容の設定」に分けられます。
(1)は現況をしっかり理解することから成長のために補うべきことを把握していくプロセスといえます。また、(2)は将来の目標から成長のために充実すべきことを把握していくプロセスといえ、現在と将来両方の視点で成長のために何をすべきか検討することが重要です。
そのうえで経営計画のテーマを設定し、具体的取組内容まで細分化を進めることで、実践に向けた行動指針が整理されることになります。

4.まとめ
環境変化が激しい現代では、「今まで通り」は衰退を示すことになります。成長のために先を見据えた計画的な取り組みを進めることで、世の中から取り残されない競争力を確保するためにも経営計画策定に着手してみてください。

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