■特殊詐欺 事例(1)
◆警察官をかたった詐欺被害急増中!トークアプリで逮捕状を表示
特殊詐欺は高齢者宅の固定電話にかかってくるから、自分には関係ないと思っていませんか。実は20代〜50代の方が携帯電話やトークアプリで被害に遭うケースが増えています。インターネットバンキングで複数回にわたり送金させられるなど、被害が高額になっているのが特徴です。
◇「逮捕される」などと不安をあおる
犯人は警察官をかたり、「あなたの口座が犯罪に利用されている。このままだと逮捕される」などと不安をあおり、トークアプリに誘導します。そこで偽の警察手帳や逮捕状を見せるなどで信用させ、無実を証明する調査のためなどと言って不安に乗じてお金を振り込ませます。
◇インターネットバンキングで被害額が急増
インターネットバンキングで振り込むと、金融機関の窓口で職員が気づいて止めることができません。自分が詐欺に遭っていると気づくまで何度も振り込んでしまい、被害額が高額になる傾向があります。
◇犯人のこの言葉に注意!
・このままだと逮捕されます。
・逮捕されたくないなら、〇〇県まで来てください。
・口座を調べる必要があるので、お金を振り込んでください。
・(トークアプリのビデオ通話に誘導し)これがあなたに出ている逮捕状(氏名と住所が記載されている)です。
・〇〇県警察です。あなたの口座が犯罪に利用されています。
・あなたにマネーロンダリングの容疑がかかっています。
・周りに人のいない場所に移動してください。
◇詐欺ノックアウト!
その電話、ちょっと待った!
※詳しくは本紙をご覧ください。
「身に覚えがないときは誰かに相談!」
「こんな警察官はいない、だまされないで!」
神田警察署 生活安全課防犯係 佐々木係長
■特殊詐欺 事例(2)
◆通信会社をかたる架空料金請求詐欺!コンビニで電子マネーを購入させる
携帯電話に自動音声でかかってくる、国際電話による詐欺が増えています。利用料金が未納なので裁判などの法的措置を取ると脅し、裁判などにしたくなければ支払うようにと言って、コンビニで電子マネーを購入させて振り込ませる手口が横行しています。
◇「法的措置」「本日中」などと不安をあおる
国際電話でかかってくる自動音声はオペレーターとの会話に誘導します。焦って指示された電話番号のダイヤルを押すと、オペレーターを名乗る相手が出ます。いかにも本物の通信会社の社員を装い、料金未納が本当のことであるかのような口調で話し、法的措置という言葉でだましてきます。
「本日中」「明日には」などと期限を短くすることで、考える余裕をなくし、電子マネーなどでお金を振り込ませます。
◇犯人のこの言葉に注意!
・電子マネー(プリペイドカード)なら本日中に支払いが可能です。
・コンビニで電子マネーカードを購入して番号を教えてください。
・未納料金を支払えば法的措置は取りません。
・電話料金に未納が発生しているため、法的措置へ移行します。
・自動音声…ご使用の電話回線に未納が発生しているため、法的措置へ移行します。オペレーターとの会話を希望する場合は1番を押してください。
・本日中に支払わなければ、明日、法的措置を取ります。
◇詐欺ノックアウト!
その振り込み、ちょっと待った!
※詳しくは本紙をご覧ください。
「「本日中」「法的措置」に焦らないで!」
「きっぱりと犯人にただすことも大事!」
丸の内警察署生活安全課防犯係 佐藤係長
<この記事についてアンケートにご協力ください。>