■働く、つながる、かがやく。
~いつまでも自分らしく~
「いくつになっても、自分らしく生きたい」誰もが願うことではないでしょうか。たとえば、年齢を重ねながら「働く」ことに意義を見いだし、生き生きと過ごす方がいます。今号では千代田区シルバー人材センターで活躍する3名の会員にお話を伺い、「働く」ことに対する思いに迫りました。
◆毎回達成感を感じながら仕事ができています。
千代田区シルバー人材センター副会長
窪田 憲子さん
(平成13年入会・77歳)
◇仕事は〝美容体操〟
広報千代田を駅や施設のスタンドラックに入れる仕事をしています。月4回の仕事ですが、2人で分担しているので月2回働いています。以前は郵便物を封筒に詰める仕事をしていましたが、運動も兼ねられるといいなと思い、希望しました。配布場所に合わせて広報紙の数を数えたり、両手に持って階段を上り下りしたりするので、頭も体も使います。結構大変ですけど、“美容体操”だと思うと、頑張れるんですよね。
◇とにかく楽しい!
長年働いてきましたが、とにかく楽しいんです。全部終わったら「今日も間違いなくできた!」「けがをしないでできた!」って、すごく達成感を感じます。不思議なことに、仕事のときはふだんと違って、階段もとんとん上がれます。
シルバー人材センターではジョブローテーションによって、仕事が変わりますが、その度に知らないことを教えてもらいます。「こんな仕事もあったんだ!」「また1つ覚えられた!」と思えて、楽しいですよ。仕事内容や回数を確認して、やりたい仕事を希望できるので、空いている時間に無理なく、いろいろな仕事を経験できます。
◇シルバー人材センターで〝つながる〟
シルバー人材センターに入って、ゆる~いお付き合いができるお友達がたくさんできました。音楽会のチケットが余ったときに声をかけてみたり、1~2時間くらいお茶をしてみたり。趣味で小物を作っているので、お友達からお願いされたバッグやお箸袋を作って、あげてみたり。福祉まつりで小物を販売していると、シルバー人材センターのお友達がさらにそのお友達を連れて遊びに来てくれたこともありました。旅行に行くような密な関係ではないですが、ゆるやかなつながりが私には心地良いです。何かあったときに、気軽に声をかけられるお友達ができて良かったと思っています。
◇もっと働きやすい環境にしたい
お友達作りだけでなく、シルバー人材センターで働くことで社会参加をして「自分が必要とされている」ことを実感できるし、お給料をもらうからには責任を持って仕事に向き合えるので、体と心の健康にもつながっています。まだまだ力不足ですが、副会長として、会員がもっと働きやすくなるためにはどうしたらいいかを、これからも働いて体感しながら考えていきたいです。会員に合うお仕事ももっと増やしていけるように頑張っていきます。
◇取材担当・塩田
「では行ってきますね!」窪田さんはいつも私に手を振って、区役所から仕事に出かけます。広報紙の業務ということで、私にとって一番身近な会員さんです。天真爛漫でパワフルな窪田さんに、いつも元気をもらっています。今回の取材で、仕事に密着させてもらうと移動中「ここの通りは毎年桜がきれいなのよ」と、入庁1年目の私に区の豆知識をたくさん教えてくれました。
もし駅で広報千代田を見かけたら、窪田さんが入れたものかもしれません。ぜひお持ちください。
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