(報告)
前号に引き続き、令和5年度千代田区分譲マンション実態調査の結果を掲載します。
今号では、各マンションの防災への取り組みを紹介します。調査結果から、防災計画未策定・防災訓練未実施のマンションや管理組合で災害用の備蓄をしていないマンションが多いことが判明しました。災害発生時の対応やその後の生活維持・復旧等を円滑に行うためには、事前準備から復旧復興までの課題に対応するための防災計画を策定しておくことが重要です。
■調査概要
地域:千代田区全域
対象:当初から区分所有マンションとして供給された3階建て以上の非木造の共同住宅
期間:令和5年8月~令和6年5月
(1)消防・防災計画の有無と消防・防災訓練の実施回数
回答のあった306棟のマンションのうち、消防・防災計画が「ある」は153棟(50.0%)、「ない」は112棟(36.6%)でした。また、消防・防災訓練を実施している70棟のうち、年間に1回開催しているのは58棟(82.9%)、2回開催しているのは5棟(7.1%)であることが判明しました。
◇消防計画・防災計画(N=306)
◇消防・防災訓練の実施回数(N=70)
(2)防火・防災対策等
防火・防災対策と災害用備蓄品の保存状況は下記のとおりです。
◇防火と防災で実施していること・対策(複数回答)
◇管理組合で備蓄しているか(N=306)
◇管理組合の災害用備蓄品(複数回答)
※まちみらい千代田は、管理組合と個人で、備蓄すべきものを分けることを推奨しています。
まちみらい千代田では、防災アドバイザー派遣によるマンション防災計画策定支援や管理組合で災害用資器材を購入する際の購入費助成など、防災対策に関する支援を行っています。詳細は財団ウェブサイトをご覧ください。
問合せ:住宅まちづくりグループ
【電話】3233-3223
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