新年を迎え、いかがお過ごしでしょうか。
実家に帰って、思い出が詰まったふるさとの味を楽しんだ方もいらっしゃると思います。
今回は区の姉妹提携都市・連携自治体で、新年に食べられている家庭料理をご紹介します。
二次元コード(※本紙参照)から、自治体自慢の特産品や、東京にあるアンテナショップなどの情報をご覧いただけます。
ぜひ、チェックしてみてください。
■新潟県 糸魚川市
◇あんこう汁
プリプリの身や皮、あん肝まで絶品!
使用食材:あんこう、お好みの具材
作り方:
(1)あんこうを湯引きする。
(2)鍋にお好みの具材を入れて煮る。
(3)(2)に(1)を入れ、味噌で味付けする。
(4)お好みであん肝を細かく溶いて入れる。
荒波にもまれ、コラーゲンたっぷりのあんこうのぶつ切りを、それぞれの家庭に伝わる方法で調理。
身だけでなく、皮やあん肝も絶品です!
(糸魚川市商工観光課 宮路省平さん)
■群馬県 嬬恋村
◇花豆の煮方・鮭の粕煮
「花豆の煮方」
大粒の花豆は食べ応え満点!
使用食材:花豆
作り方:
(1)花豆を洗い、鍋に3倍の水を入れて一晩おく。
(2)鍋ごと火にかけ、沸騰したら30分弱火で煮る。(蓋は開けないこと)
(3)豆をザルにあげ、汁は捨てる。(2)(3)を3回繰り返し、最後に汁を捨てて鍋ごと豆を冷ます。
(4)砂糖を加えて混ぜ、少し温めて一晩置く。塩で味をととのえる。
時間をかけてふっくら煮上がった花豆は格別で、大粒の花豆は食べ応えも満点です!
(嬬恋村地域おこし協力隊 来田裕介さん)
「鮭の粕煮」
鮭がふっくら!
使用食材:塩鮭、酒粕
作り方:
(1)酒粕を細かく刻む。
(2)鍋に(1)と水を入れて火にかけ、ほぐしながら溶かす。
(3)沸騰したら鮭を入れて煮る。
(4)鮭を皿に盛り、汁をかける。
鮭を酒粕で煮るとふっくらと柔らかくなり、酒粕には鮭の塩気と旨みが加わっておいしいのです。
(嬬恋村役場健康福祉課 松本真実さん、高橋彩海さん)
■静岡県 西伊豆町
◇潮かつお茶漬け
深い旨味がやみつき!
使用食材:潮かつお、地のり、三つ葉、西伊豆産わさび
作り方:
(1)潮かつおの切り身を焼く。
(2)(1)をほぐし、ご飯の上にのせて熱いお茶を注ぐ。
(3)調味料で味をととのえる。
(4)地のり、三つ葉、西伊豆産のわさびをのせる
塩辛く、少量でも癖になる旨味が特徴的な潮かつお。地のりや三つ葉、わさびを加えたお茶漬けは絶品です。
(西伊豆町産業振興課 土屋佑斗さん)
潮かつおは正月魚(しょうがつよ)とも言われ、正月に神棚に供える保存食品。飛鳥時代から食べられています。
江戸時代に全国各地で作られましたが、現在は西伊豆町の田子地区だけで古来からの加工法で作り続けられています。
■岐阜県 高山市
◇こも豆腐
わらの模様に注目!
使用食材:豆腐
作り方:
(1)豆腐を軽く水切りする
(2)豆腐を縦に4つに切って「こも」で巻き、たっぷりの湯で1時間ほどゆでる。
(3)ス(細かい泡のような気泡)が豆腐に出てきたら取り出し、だし汁、うすくちしょうゆ、砂糖、みりん、塩で煮る。
※「こも」…巻きすでも代用可!
わらを編んだ「こも」で豆腐を包んでゆでたものがこも豆腐です。
ゆでるときにできた気泡にだし汁の味が染みて、口に含むとじゅわっと旨味が広がります。
昔から正月やお盆など人が集まるときに食べられています。
(高山市総合政策課 山下由起子さん)
■秋田県 五城目町
◇だまこ鍋
手軽に作れる名物料理
使用食材:ご飯、鶏肉、糸こんにゃく、ごぼう、ねぎ、まいたけ、せり
作り方:
(1)炊き立てのご飯をすりつぶし、ピンポン玉くらいの大きさに丸める。
これがだまこ!
(2)鍋に鶏がらスープと調味料を合わせ、鶏肉、糸こんにゃく、ごぼうを入れる。
(3)煮立ったところに(1)を入れる。
(4)ひと煮立ちしたらねぎ、まいたけ、せりを入れる。
炊いたご飯を丸めた団子の「だまこ」が主役の郷土料理。
だまこはもちっとした食感でスープをたっぷり吸い込み、まろやかな味わいです。
鶏肉や地元産の野菜と一緒に煮込まれ、シンプルながらも深い旨味が感じられます。
(五城目町農林振興課 石川咲桜さん)
■福井県
◇ごんじゃあえ・ぼっかけ
「ごんじゃあえ」
ごんじゃあえは打ち豆が決め手!
使用食材:大根、にんじん、打ち豆、うすあげ、豚ばら肉
作り方:
(1)大根とにんじん、うすあげを切り、打ち豆はゆでておく。
(2)豚ばら肉を食べやすく切ってごま油で炒める。
(3)火が通ったら(1)を入れて炒める。
(4)全体に油がまわったらだし汁と酒、みりん、しょうゆを入れ、煮立ったら弱火で大根が柔らかくなるまで煮る。
「ぼっかけ」
ご飯に「ぶっかける」からぼっかけ
使用食材:ご飯、にんじん、ごぼう、厚揚げ、糸こんにゃく、花かつお
作り方:
(1)にんじん、厚揚げを切り、ごぼうはささがきにする。
(2)鍋にだし汁と(1)を入れ、酒、みりん、しょうゆを加える。
(3)根菜類に火が通ったら糸こんにゃくを加え、再度煮立ったら、塩で味をととのえる。
(4)ご飯に(3)をかけ、花かつおをのせる。
ごんじゃあえは打ち豆やにんじんなどの煮物です。
打ち豆は水に浸して柔らかくした大豆をつぶして乾燥させた保存食で、郷土料理の食材として重宝されてきました。
“ぼっかけ”はご飯に「ぶっかける」が転じたものです。
(福井県未来戦略課 髙山雄仁さん)
■岩手県 大槌町
◇ひっつみ
プルプルでもっちもち!
使用食材:ひっつみ粉、お好みの具材(鶏肉、ごぼう、にんじん、大根、長ねぎ、きのこ類、糸こんにゃくなど)
作り方:
(1)ひっつみ粉に水を加えて練る。
(2)(1)を2時間ほどねかせる。
ひっつみの完成!
(3)具材を鍋で煮る。
(4)しょうゆと塩で味つけする。
(5)ひっつみを水で濡らし、ちぎりながら鍋に入れる。
具だくさんの汁物に浮かんだ、真っ白な生地、ひっつみ。
小麦粉にでんぷんなどをブレンドしたひっつみ粉で作り、プルプルもちもちの食感です。「東北のショートパスタ」とも言われ、和洋中のさまざまな味付けにもよく合います。
(大槌町マスコットキャラクター「おおちゃん」)
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