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自治体の皆さまへ

新春座談会2025 あけましておめでとうございます(5)

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東京都品川区

○「つながる」ための取り組みを行政がハブとなり広げていく
及川:ウェルビーイングな社会をつくるためには、「つながり」はとても大事なテーマです。それと同時に、「知識を得る」ことも大切な要素だと思っています。
鳥取:知識がないと自分の考えが100%になってしまい、寛容な考え方はできなくなってしまいますね。
及川:そうなんです。例えば少数派の方たちの話を聞いて、「こういうことで悩んでいるんだ」ということを知る。そうやって自分の視野を広げるための知識を積み重ねていくことで、やさしかったり、強かったり、深かったりするつながりを育むことができるのではないでしょうか。
区長:「つながり」私も本当に大事だと感じています。都市部の課題の一つが、まさにつながり。引っ越しをしてきて孤独・孤立を感じている人がいたり、頼れる親族が周りにおらず、さびしい思いをしながら子育てをしている人がいたり…。そうした中で行政がハブ(拠点)となって、いろいろなつながりを持たせていくことが必要だと思っています。昨年から0歳児の見守りおむつ定期便*18を実施しています。これはコロナ禍で外出ができない、児童センターへも行くことができないといった状況の中で、孤独な子育てをしていたという経験を聞き、行政に相談に来てくれるのを待つのではなく、区が自らつながりに行くことが必要だと思って始めた事業です。
及川:行政や企業が触手を広げるように、自らつながりをつくっていくことも必要ですね。
区長:官民で網目のようにつながりの機会を広げていけば、どこかに接点や引っかかりを見つけることができるかもしれません。そうすることで、地域全体で孤独や孤立をできるだけなくし、ウェルビーイングの高まりへとつなげていければと思います。
鳥取:まさに「つながりは、未来への翼だ。」ですね。
区長:「JAL FUTURE MAP」に掲げられた言葉、素敵なキャッチフレーズですね。
及川:私は今年はたくさん旅をしたいと思っています。
鳥取:動く、移動するその先に新しいつながりや関係が生まれることを祈っています。
区長:品川区では官民共創をスタートしたところですが、私も職員も自ら外に出て行って、つながりをつくっていく。そうやってつながっていくことで、ウェルビーイングな社会に貢献していくことを目指していきたいと思います。今日は様々なご意見、お考えを伺うことができました。ありがとうございました。
鳥取・及川:こちらこそ、ありがとうございました。

*18 0歳児の見守りおむつ定期便
0歳のお子さんを育てているご家庭に、1歳になる月まで月1回程度、見守り支援員が訪問し、赤ちゃんと養育者の見守りを行う。対面時におむつ等の育児用品をお渡しする。

●五反田JPビルディングの施設概要
所在地:西五反田8-4-13
構成:オフィス・シェアオフィス・ホテル・ホール・商業施設
アクセス:
JR山手線「五反田」駅徒歩約5分
東急池上線「大崎広小路」駅徒歩約1分
旧ゆうぽうと(東京簡易保険会館)跡地にできた大型複合施設で、2024年4月にオープン。品川区が運営する五反田産業文化施設(CITY HALL and GALLERY GOTANDA)や星野リゾートが運営するホテル「OMO5東京五反田by星野リゾート」、オフィススペースのほか商業施設では多種多彩な食を提供している。

○品川区立五反田産業文化施設(CITY HALL and GALLERY GOTANDA)
五反田JPビルディング 3階
区内企業などの発展および連携を促進するとともに、五反田地区におけるにぎわいのあるまちづくりの創出に寄与することを目的に、2024年5月にオープン。ホール・ギャラリー・ホワイエを備えている。ホールではセミナー・会議・パーティーなどのビジネス創出だけでなく、展覧会・アコースティックライブをはじめとするエンターテインメントなど、様々なシーンで利用できる。各スペースの壁を取り除くことも可能で、ホールとホワイエ、ギャラリーを一体となった空間として提供するなど、多様な活用ができる。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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