区では現在、区内のNPO(非営利団体)が集う「しながわ地域貢献活動展」を筆頭に、地域の課題解決に取り組む団体のみなさんが、団体同士の情報共有や区民との交流を盛んに行っています。
今号では、団体の取り組みや地域連携をご紹介します。
■6年度区民活動助成採択団体による成果報告会
地域課題の解決のために「自分たちができることを」と取り組む団体の事業成果報告を行います。活動に関心を持っていただくことや団体への寄付など、全てが団体活動への支援につながります。ぜひご来場ください。
日時:2月7日(金)午前9時30分~正午 ※入退場自由。
会場:きゅりあん(大井町駅前)
定員:20人(先着)
申込方法:2月6日(木)までに、品川区電子申請サービスか電話で、地域活動課協働推進係(【電話】5742-6605【FAX】5742-6878)へ
※手話通訳が必要な方は1月31日(金)までにご連絡ください。
問い合わせ:地域活動課協働推進係
【電話】5742-6605【FAX】5742-6878
■6年度区民活動助成採択団体の事業を紹介します
◆アレルギーの正しい理解をサポートするみんなの会
事業名:しながわアレルギーネットワーク
アレルギーのある方が身近な飲食店で外食・中食*の機会を増やせるよう、アレルギー対応を行う「協力店」の情報をまとめ、ウェブサイトで発信します。
*家庭外で調理された惣菜(そうざい)やデリバリーを利用し家で食事をすること。
○活動者の声「アレルギーについて正しい情報・学びの場を提供」理事長 前田えりさん
私自身、子どものアレルギーについて知るため、いろいろな媒体から情報を得ましたが、間違った情報が多いことを実感しました。その経験から2008(平成20)年に正しい情報と学びの場を提供する活動を開始しました。アレルギーのあるお子さんを持つ保護者の方々にアンケートを行い、その情報をもとに行政や医療機関への政策提言をはじめ、ホームページの作成、講演会の開催など、アレルギーを持つ方のQOL(キューオーエル)(生活の質)の向上につながる活動を進めています。また、医療機関への受診に結びつくよう、個別相談会やおしゃべり会を開催し、アレルギーのある方が気軽に訪れることのできる機会も設けています。
◆子ども若者応援ネットワーク品川
事業名:ヤングケアラー(若者ケアラー)の理解と、支援ネットワーク強化事業
学習会とワークショップで、若者ケアラーの実態とニーズを整理し、支援ネットワークを構築することで適切な支援につなげます。
○活動者の声「支援が行き届かない若者世代に寄り添いサポート」代表 中塚史行さん
家族の世話や家事などを担うヤングケアラーは増加しています。特に18歳以上の若者には国や行政の支援が行き届いていないのが現状です。2016(平成28)年に区の委託事業として、西品川に子どもや若者の居場所づくり・学びの場となるフリースペースの常設運営を始めました。これまでの登録者は240人以上。食事は1日1食、中にはカップラーメン1つで3日過ごしていた20代の若者もいました。そんな彼らの悩みを聞き、支援につなげるため、行政や他の子ども支援団体とも連携し、福祉制度の利用のほか、若者支援へのアイデアをお互いに出し合い、サポートに努めています。
◆しにゃねこっ。の会
事業名:ペット同行避難体験・人とペットの防災展示体験イベントによる防災意識向上
備蓄品や持ち出し品の体験展示、ペット同行の避難体験などで、人とペットが災害時に一緒に避難できるよう防災意識を高めます。
◆膠原(こうげん)病・リウマチ・血管炎サポートネットワーク
事業名:みんなはどうしているの?~膠原病の交流会
膠原病の方同士が、治療や生活のことなどを話し交流することで、孤独感や不安感を軽減させ安心できる場を提供します。
◆やしおぼーず
事業名:未就園児親子の森の居場所事業「やしお森っこ」
未就園児の親子を対象に、緑豊かな八潮地域の緑道周辺の散策や自然遊びのほか、親向けにはものづくり体験を行います。
◆モノづくりXプログラミングfor Shinagawa
事業名:地域団体デジタルサポーター育成事業
町会・自治会や地域団体を対象に、研修などを経てスキルを身に付けた地域の若者たちが、オンライン配信やホームページ作成などのデジタル支援を行います。
◆あかいふうせん
事業名:地域における絵本読み聞かせボランティア事業
区内施設での読み聞かせ活動を通じ、シニアの社会貢献と多世代交流の場を作ります。
◆でっこぼっこ
事業名:発達に特性傾向のある親子の健やかな学びと成長をめざした学習サポート事業
子ども一人ひとりに合う学習プログラムを一緒に考え、「その子らしく」成長できるようサポートを行います。
■地域での連携も進んでいます
◆人と人をつなぎ、交流の輪を広げる地域密着型のコミュニティ居酒屋
○元気居酒屋 黒うさぎ スタッフ 町田崇洋さん
みんなの食育が運営する地域交流の場である「元気食堂 うさぎ」の夜営業として「元気居酒屋 黒うさぎ」を昨年4月にスタートしました。始めた理由は、飲食施設がほとんどない八潮地区のコミュニティを、“食”を通して活性化させたかったからです。今の時代、インターネットなどの通信技術を使って誰とでも簡単にやりとりできる一方、顔を合わせる機会が減り、つながりが希薄になってしまったように感じます。だからこそ、自然とコミュニケーションがとれるような場が必要だと思いました。「元気居酒屋 黒うさぎ」は、通常の営業時間外である夜の時間帯に、食事のメニューのほかアルコールの提供もあり、家族連れや仕事帰りの方、高齢の方まで幅広くご利用いただき、利用する方同士の交流もみかけます。最近では、利用する方が食材を差し入れてくださったり、ホールを手伝ってくれたりと、私自身も地域の方に支えてもらっていると実感しています。今後も、この場を通じて人々が言葉を交わし、交流の輪が広がっていく…そんないきいきとした地域の姿を子どもたちにも残していきたいですね。
・元気居酒屋 黒うさぎ
営業:毎月第2・4金曜日午後5時30分〜8時30分
場所:こみゅにてぃぷらざ八潮(八潮5-9-11)
・元気食堂 うさぎ
営業:午前10時~午後5時
※定休日は火曜日と第2火曜日の翌日。
問い合わせ:地域活動課協働推進係
【電話】5742-6605【FAX】5742-6878
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