国立市と秋田県北秋田市は、平成30年に友好交流都市となりました。「北秋田だより」では、北秋田市のさまざまな魅力を定期的にご紹介していきます。
根子番楽(ねっこばんがく)
北秋田市阿仁根子(あにねっこ)集落に約800年前から伝わると言われる国指定重要無形民俗文化財「根子番楽(ねっこばんがく)」です。根子は、源氏の遺臣あるいは平家の落人(おちうど)によって開村されたと伝えられる歴史ある集落です。
番楽とは、かつて山伏たちによって舞われていた神楽(かぐら)を指し、国内でも修験(しゅげん)の盛んだった秋田県、山形県、青森県でのみ伝えられています。根子番楽は、テンポの早いリズミカルな囃子(はやし)にあわせて舞う勇壮活発な武士舞いと古典的舞いが特徴です。
根子番楽を伝える根子番楽保存会は、下は3歳から、上は70代までと幅広い年代で構成され、毎週水曜日、集落内にある番楽伝承館での練習に汗を流しています。本番は毎年8月14日に行われ、県内外から多数の観客がこの地を訪れます。その他にも年間10回ほど外部で公演を行っており、1年を通し、精力的に活動しています。
根子番楽は歴史ある伝統芸能として対外的に評価いただいていますが、集落のコミュニティを維持するうえでも、重要な役割を果たしています。地域の子供と大人が同じ目的を持ち、共に過ごす時間が生まれることで、ふるさとへの愛着と誇りが育まれます。地域アイデンティティの象徴として継承される根子番楽を、ぜひ、一度見にきてください。
問合せ:北秋田市教育委員会事務局生涯学習課文化財係
【電話】0186-62-6618
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