国立市と秋田県北秋田市は、平成30年に友好交流都市となりました。「北秋田だより」では、北秋田市のさまざまな魅力を定期的にご紹介していきます。
綴子(つづれこ)神社例大祭(綴子大太鼓)
綴子神社例大祭は、大太鼓・獅子踊り・奴踊り・大名出陣行列の奉納行事として、約750年以上続いている北秋田市の夏を代表する祭りです。特に、直径3mを超える大太鼓が連なり、轟音(ごうおん)を響かせながら行進する様は圧巻です。
この例大祭は、鎌倉時代に日照りに困った農民が、大太鼓で雷のような大音量を出して、竜神に雨を降らせてもらおうという雨乞い祈願から始まったとされています。綴子地区の上町(うえまち)と下町(したまち)は当時の対抗勢力を模しており、上町が徳川(江戸以前は源氏)、下町が豊臣(江戸以前は平家)に分かれて奉納していましたが、徐々に奉納の先陣争いが激しくなり、昭和5年に話し合いの末、上町と下町が隔年で奉納することとなりました。その後は太鼓の大きさを競うようになり、このような大太鼓が作られました。現在一番大きい大太鼓は上町が所有し、直径3.8mの大きさです。今年は上町の当番年で、この大太鼓が登場します。また、「牛の一枚皮を使った世界一の和太鼓」として、平成元年にギネス認定された直径3.71mの大太鼓は、下町が所有しています。
これらの大太鼓は、普段は道の駅「たかのす」にある「大太鼓の館」に展示されており、いつでもその迫力あるたたずまいを見学できます。
7月14日(日)の宵宮祭(よいみやさい)では、午後7時から笛太鼓の調子で行列が神社に進み、15日(月)の例祭では、午前11時から行列を開始します。雷鳴のような轟音を響かせる猛々しい大太鼓の雄姿を観に、ぜひ、北秋田市にお越しください。
問合せ:北秋田市観光文化スポーツ部観光課観光振興係【電話】0186-62-5370
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