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子宮頸(けい)がん検診[無料]みんなどうしてる?

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東京都国立市

国立市で実習を行った看護師・保健師をめざしている学生(東京慈恵会医科大学医学部看護学科4年生)が、子宮頸がん検診を実施している片山クリニックの片山素子先生に、子宮頸がん検診についてインタビューしました。

学生A:私は婦人科に行ったことがないので、子宮頸がん検診はハードルが高いです。それにタイミングがわからないし、検診は何をするのか全然わからなくて、そこに対して不安を感じています。

学生B:婦人科に行きづらいという考えはないけど、ハードルに感じるのは、これまで検診を受ける必要性や子宮頸がんのリスクをあまり感じなかったという事が大きいです。

片山素子先生:国立市は学生の街でもあるので、まずは行きやすい場として婦人科を知ってもらわなければいけないなというのが一番重要だと思っています。診察自体の抵抗感をなくし、来院しやすい環境をつくっていかないと!

学生A:私たちの世代は、子宮頸がんワクチンを受けるかどうかということもあるのですが、そういう話を友人とするのも抵抗があって…

片山素子先生:来院される若い方に、「子宮頸がん検診について、友達とかはどう?」と聞いてみると、話したことがないと言う方が多いですね。話題にするのも“ちょっと”と思うし、子宮頸がんが性交渉で感染するウイルスとなると、それだけでもまた抵抗を感じてしまう。今はテレビコマーシャルもあるけど、地域の教育機関で検診の必要性をより周知していくことも重要であると感じています。
国立市からは、20歳で最初のクーポン(案内)が送られてくるのですが、それを使用する方は少ないです。届いたところでどうしたらいいのか、わからない人が大半ですね。どうしたら検診に行こうと思う?

学生A:友達の影響が大きいです。みんなが行けば行こうかなと。

学生B:学校で周知するという機会をつくるのは凄く大事だと思います。卒業したあとでも、検診の必要性の呼びかけなどがあれば、その都度思い出すことができます。

片山素子先生:友達同士が一番効果があると思いますね。今は、SNSを利用して10代の方に婦人科を受診してもらおうという取り組みや、他にも結婚前に全身をチェックする「ブライダルチェック」というものもあります。そういうきっかけがあれば、検診のハードルも低くなりますね。

学生B:20代で婦人科に来ている人は、どういうきっかけで来るのですか?

片山素子先生:10代のころから生理痛だったり、生理が不順である、ちょっと気になる症状があってということで受診される方が多いと思います。10代のうちから、何かあったら気軽に受診し、婦人科に相談ができる雰囲気とか、そういう呼びかけができれば20歳になって「子宮頸がん検診は大切だよ」とか、「心配しなくても大丈夫だよ」と、もっと言いやすいし、理解もされやすいんじゃないかと思います。私なりに産婦人科医として、これからも受診へのつながりやすさを心がけていきたいです。

学生A・B:先生に直接お話を伺ってみて産婦人科医を身近に感じることができ、これからは検診を受けようと思いました。

片山素子先生:今、受ける必要性を感じていない方も、段階を踏んでいけば知識も広がるし、自分の経験値も色々増していけば、子宮頸がんに対して自分の考えが変わってくると思います。20歳でクーポンが来て、その必要性をすぐ分かってくださいと言うのは、いきなりでは難しいし、そこまでこだわらなくてもいい。やっぱり20代後半、30歳になっても検診を受けない人はいっぱいいるわけで、そうならないように少しずつ知る機会を増やしていくことが重要だと思ってます。

平成15年4月2日〜平成16年4月1日生まれ(20歳・21歳)の方に、受診勧奨として無料クーポンを郵送しています。

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