・墨田区長 山本 亨
10月18日、すみだで初めてとなる、重要無形文化財保持者(人間国宝)が誕生しました。本所出身の落語家・五街道 雲助さんです。
11月1日、本所地域プラザにおいて、落語会が開催され、私もお祝いを申し上げました。
雲助師匠は、これまで文化庁芸術祭優秀賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章を受章するなど、東京の落語界をけん引する演者の一人として活躍され、落語家として4人目の人間国宝となります。今回の認定では、幕末から明治期に活躍した先人の「古典落語」を、記録や速記本などから高座に復活させ、また独自の芸を磨いてお弟子さんたちに継承されてきた功績等が高く評価されたと伺っています。
雲助師匠が人間国宝となることで、令和3年以降、保持者不在となっていた「古典落語」が、再び重要無形文化財として再認定を受けることになりました。
当日の高座では、雲助師匠の渋く低い美声によって描かれる江戸の情景を思い浮かべながら、ご来場の皆さんと一緒に「古典落語」の世界を楽しみました。
すみだには、落語に登場するスポットが多くあり、これを契機に“落語のまち”として、すみだの魅力が大きく広がっていくことを期待しています。
これから冬本番を迎えるに当たり、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行への備えが重要となります。年末に向けて体調管理には気を付けて、良い年をお迎えください。
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