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すみだのより良い未来に向けて!!“プロトタイプ”による実証実験を支援しています

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東京都墨田区

地域では、健康や防犯、環境、教育などの各分野で様々な課題を抱えています。こうした課題の解決には、これまでにない新しい手法が必要となることが増えてきました。
そこで区では、ユニークで斬新な製品やサービスで社会課題の解決をめざす新進気鋭の企業(スタートアップ企業)と連携し、課題解決への糸口を探る「プロトタイプ実証実験支援事業」を進めています。こちらでは、その内容をご紹介します。

◆“プロトタイプ”とは?
企業が持つ先進的な技術や製品、サービス等で、まだ開発・改良中の“試作段階”のもののことです。

◇「プロトタイプ実証実験支援事業」とは?
様々な分野の社会課題に対して、区内外のスタートアップ企業と連携し、その企業が持っている技術や製品、サービス等のプロトタイプを地域に導入して実証実験を行うことで、課題の解決を図るものです。
さらに本事業では、プロトタイプの開発や改良に当たってスタートアップ企業と区内のものづくり事業者との連携も促し、地域経済の発展につなげ、持続可能でよりよい社会づくりをめざします。

◆令和4年度にはこんな実証実験を行いました!
◇(防犯)バーチャル体験による高齢者の特殊詐欺被害防止(株式会社 ABAL)
近年増加している特殊詐欺被害を防ぐため、特殊詐欺の状況を没入感を持って体験できるVRコンテンツを作成し、特殊詐欺被害防止講座の受講者に体験してもらいました。
このコンテンツは、VRの世界の中で犯人から電話がかかってくるところから始まり、その電話に対する行動を選んでいくと犯人の応対が変わるようになっています。さらに、終了後には受講者の行動が点数化して表示され、詐欺被害に遭う危険性を数値として確認できます。
・VRゴーグルを装着して、特殊詐欺の状況をリアルに体験
・コンテンツでは、詐欺被害に遭う可能性のあるポイントで選択肢が表示され、自分で行動を選択
・コンテンツ終了後には、選択した行動に応じて詐欺被害の受けやすさを点数化して表示
参加者の感想:
・自分なりに特殊詐欺には気を付けていましたが、結果を見てびっくり。もっと気を付けないといけませんね。
・VRコンテンツにとても現実味があり、犯人の演技力にだまされてしまいました。

◇(健康)デジタル活用で効果が見える高齢者の健康増進(株式会社 Moff)
「効果の見える化」に重点を置き、体に装着して使用する小型測定端末(ウェアラブル端末)での体力測定や、オンライン会議システム「Zoom」を活用した体操教室などを行う健康プログラムを開催し、いきいきプラザ(文花一丁目32番2号)や参加者の自宅から受講してもらいました。
また、参加者同士で無料通話アプリ「LINE」のオープンチャット機能を活用した交流も行い、高齢者のデジタルデバイド解消やコミュニケーション促進もめざしています。
・プログラムの初回と最終回に、ウェアラブル端末を装着して身体機能測定を実施
・いきいきプラザでは、別会場にいるトレーナーの指示をオンラインで視聴しながらプログラムを体験
参加者の感想:
・Zoomの使い方が分からず不安でしたが、講師の方が丁寧にフォローしてくれたので安心して参加できました。
・いきいきプラザでは一緒に体験する仲間がいたので、継続して参加することができました。

◇(産業)デジタル化による区内中小企業の業務改革(株式会社 セラピア)
ノーコード技術(プログラミングの知識が不要でアプリ等の作成ができる技術)を活用し、区内中小企業のバキュームモールド工業株式会社でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
・ノーコード技術の研修を通じて、社員のDX意識も醸成

◇(環境)雨水の活用による資源の再利用の促進(WOTA 株式会社)
雨水をさらに活用するため、水循環システム(区内事業者が加工を一部支援)を導入したトレーラーハウスをiU 情報経営イノベーション専門職大学の敷地内に設置し、実際に社員が生活し検証を行っています。

◇(教育)学校のSDGs(エスディージーズ)教育におけるアクティブラーニング・探究教育コンテンツの活用(株式会社 うちゅう)
各学校が取り組むSDGs教育のテーマや授業内容に合わせて、児童・生徒がデザイン思考により自分たちで課題設定や解決策の検討・発表を行うことで、児童・生徒の関心度向上や行動変容を促します。
・自由な発想で意見を書き出すデザイン思考の体験

◆産業共創施設を整備中です
10月には、錦糸町駅近くのヒューリック錦糸町コラボツリー(錦糸四丁目17番1号)内に、スタートアップ支援を軸として区内産業の活性化を図り、新産業を創出するための拠点となる施設が開設される予定です。
この施設は、区内で活動したいスタートアップ企業が集まる「スタートアップ集積機能」、スタートアップ企業の成長を促進する「スタートアップ支援機能」、スタートアップ企業同士や区内企業との交流の場となる「コミュニティ形成・情報発信機能」の3つの機能を備えた施設として整備していきます。

◆実証実験の分野をさらに拡大していきます!
今年度は、上記の5事業に加え、新たに防災やスポーツ、文化の分野などでもプロトタイプを用いた実証実験を進めていく予定です。
さらに、今年度からは区内にある大学(千葉大学、iU 情報経営イノベーション専門職大学)とも連携し、大学との協業や学生が起業したスタートアップ企業の参画など、“大学のあるまち”すみだとしても本事業を展開していくことで、社会課題の解決や持続可能でよりよい社会づくりをめざしていきます。

最新情報は区ホームページをチェック!

問い合わせ:産業振興課産業振興担当
【電話】03-5608-6186

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