文字サイズ
自治体の皆さまへ

北斎名品コレクション(62)

12/12

東京都墨田区

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

◆葛飾 北斎「諸国名橋奇覧足利行道山(しょこくめいきょうきらんあしかがぎょうどうさん)くものかけはし」(錦絵)
本図は、全国の有名な橋を描いたシリーズ「諸国名橋奇覧」の1図で、栃木県足利市にある行道山を描いた作品です。山の名前は、中腹にある浄因寺(じょういんじ)の山号にちなんでいます。行道山浄因寺は、713年に行基上人が開創したと伝えられる名刹で、断崖に囲まれた場所にあり、かつては修験者の道場として知られていました。本図には境内の巨岩の上に建つ茶室・清心亭とそこに行く橋が描かれており、画中では天空の断崖にあるかのように雲や霧に包まれ、高度感が強調されています。実際は絵ほどの高度感はないですが、巨岩から突き出て建つ清心亭は不思議な建物です。本図は「北斎 大いなる山岳」展の後期(8月27日まで)で展示しています。

すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)で開催中の「北斎 大いなる山岳」展の後期の見所をご紹介します。

◆葛飾 北斎「冨嶽三十六景凱風快晴(ふがくさんじゅうろっけいがいふうかいせい)」(錦絵)
「冨嶽三十六景」三役の1つに挙げられる作品で、赤く染まる富士の山体から「赤富士」の名で親しまれています。「凱風」とは、南から吹いてくる夏のそよ風のことです。その風に吹かれ、いわし雲がゆっくり流れる空の下、富士山の中腹が赤みを増していく様子が見事に捉えられています。会場では、この神秘的な赤富士が実際に見られる季節や気象条件の解説もしています。北斎の作品を堪能しながら、富士山の不思議にも目を向けてみてはいかがですか。本図は「北斎 大いなる山岳」展の後期(8月27日まで)で展示しています。
日時:8月27日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで

問い合わせ:すみだ北斎美術館
【電話】03-6658-8936
*詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照

ご来館の際は事前に、すみだ北斎美術館のホームページで開館状況をご確認ください。

問い合わせ:文化芸術振興課文化芸術担当
【電話】03-5608-6115

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU