◆すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)で開催中の特別展「北斎 グレートウェーブ・インパクト“神奈川沖浪裏の誕生と軌跡”」の前期の見所をご紹介します。
北斎の洋風風景版画の1図で、本牧岬(神奈川県横浜市)の沖合を、西洋の遠近法や陰影法を意識して描いたものです。波の腹や崖の陰影には、版木を斜めに削り色の境目をぼかす技法「板ぼかし」が使われています。大波が船を翻弄する構図は、この作品の約30年後に発表された「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と非常に似ており、すでに“グレートウェーブ”が芽生えていたことがわかります。なお、この作品は現在世界で2図しか確認されていません。上記特別展の前期(7月21日まで)で展示しています(2図のうちもう1図は川崎・砂子の里資料館が所蔵する、題名を削り色合いを変えた後摺(あとずり)の作品で後期に展示)。
日時:8月25日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
*休館日を除く
問い合わせ:すみだ北斎美術館
【電話】03-6658-8936
*入館料等の詳細は、すみだ北斎美術館HPを参照
◆隅田川 森羅万象 墨に夢 すみゆめ通信
「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称 すみゆめ)は、すみだ北斎美術館開館を機に誕生したアートプロジェクトです。
◇アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(すみゆめ)主催企画・プロジェクト企画(公募)決定!
「すみゆめ」は“北斎”と“隅田川”を主なテーマとし、すみだの地域資源を活(い)かす表現活動を通じて、区民やアーティストがつながっていくプロジェクトです。今年も9月1日から12月22日までに、音楽、演劇、ダンス、美術など多彩な14企画を、公園や街なか、区内の各施設等で実施します。すみだの歴史やストーリーを掘り下げてつくる演劇や、子どもを対象とした創作ダンスワークショップのほか、誰でも気軽に参加できる催しなど、様々なプロジェクト企画があります。身近なところでアートと出会い、まちを散策しながら参加したり、体験したりできますので、ぜひ、お楽しみください。
なお、日時や企画の詳細は、すみゆめHPで順次お知らせします。延期や内容の変更等がある場合がありますので、必ず最新の情報をご覧ください。
問い合わせ:「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会事務局
【電話】03-5608-5446
最新情報は、各HP(すみだ北斎美術館・すみゆめ)をご覧ください。
問い合わせ:文化芸術振興課文化芸術担当
【電話】03-5608-6115
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