◆「無意識の思い込み」に気付いていますか
「家事や育児が得意」「職業は警察官」と聞いて、それぞれどのような人物像を思い浮かべますか。家事や育児が得意なのは女性で、警察官なら男性を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか。
このように、性別等による固定的な役割を思い浮かべることを、無意識の思い込み「アンコンシャス・バイアス」といいます。私たちは無意識のうちに思い込みや偏見をもってしまうことがあります。これは、過去の経験や周囲の環境から影響を受け形成されていくものなので、これ自体が悪いということではありません。ただし、「アンコンシャス・バイアス」に気付かずにいると、知らない間に相手を傷つけてしまったり、自身の可能性を狭めてしまったりすることがあります。
例えば、子どもが保育士やサッカー選手になりたいと言っているのを聞いたら、つい女性らしい職業、男性らしい職業と考えてしまうことはありませんか。親や周囲の大人から性別を理由とした意見を言われた経験がある子どもは、自身の思ったことを言えない傾向があることが分かっています。子どもがなりたい職業を諦めたり、考えを変えたりしなければならないことは防ぎたいものです。
まずは、「アンコンシャス・バイアス」は誰でももっているということを意識し、自覚することから始めてみませんか。そして、多様な性を包摂する男女共同参画社会の実現をめざしましょう。
問い合わせ:人権同和・男女共同参画課人権同和担当
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