すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。
◆葛飾 北斎「雪の朝」(摺物)
本作は薄暗い雪の朝に門口で女性が手燭(てしょく)を差し出して、男性を見送る場面を描いています。静かな雪景色の中、朝を告げる鶏の鳴き声が聞こえてきそうです。女性の着物や帯の模様には金摺が施された豪華な摺物です。本作は「大小」で、着物の帯に文化10年(1813年)の大の月である「十、正、三、七、九、十一、十二」が記されています。この年は酉(とり)年のため、鶏を描き込んでいます。本作は企画展「読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー」で、半期で同タイトルの作品に展示替えして、通期で展示しています。
最新情報は、すみだ北斎美術館HPをご覧ください。
問い合わせ:文化芸術振興課文化芸術担当
【電話】03-5608-6115
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