◆犯罪被害者とその家族への理解と配慮を
多くの方は、自分が犯罪被害に遭うことは考えてもいないのではないでしょうか?
犯罪被害者とその家族は、生命を奪われる、怪我を負わされる、財産を失うなどの直接的な被害を受け、それまでの日常が一変してしまいます。それだけでなく、事件後に生じる様々な問題による二次的被害にも苦しめられます。具体的には、被害に遭ったことによる身体の不調、慣れない捜査や裁判に関わることによる精神的・時間的な負担、周囲の心ないうわさや中傷、マスメディアの取材や過剰な報道によるプライバシーの侵害などです。
被害に遭ったことによる精神的苦痛から休職や失職に追い込まれたり、生計者を失ったりすることになれば、収入が減り、生活再建に大きな不安を抱えることになります。さらに、犯罪被害者とその家族の傷ついた心には、周囲の人の慰めや励ましのつもりの言葉や行為も、逆に傷つけてしまうことさえあります。そして、残念ながら誰もが犯罪被害に遭ってしまう可能性があるのです。
犯罪被害者とその家族は、地域社会で配慮され、支えられてこそ、平穏な生活を取り戻せるようになります。犯罪被害者とその家族の置かれている状況や気持ちを理解し、支援することが大切です。
問い合わせ:すみだ人権同和・男女共同参画事務所人権同和担当
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