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市長コラム多摩の風 第127回

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東京都多摩市

■聖蹟桜ヶ丘駅誕生から100年
もう100年も前、当時の多摩村は観光ブームの真っただ中だったようです。
さかのぼること114年前、1910(明治43)年に現在の京王電鉄の前身である京王電気軌道が設立。陸蒸気が走る中央本線(旧甲武鉄道)に対抗し、甲州街道沿いに鉄道を走らせます。
1925(大正14)年。玉南電気鉄道が府中から東八王子(現京王八王子)までに鉄道を通し、関戸駅を開業。来年3月には駅開業100年を迎えることとなります。
当時静かな農村だった多摩村は大きな変ぼうをとげることに。1930(昭和5)年には明治天皇が何度も訪れた連光寺に、当時としては最先端のモダニズム建築による多摩聖蹟記念館が誕生し、日帰りハイキングコースのメッカに。いつの時代も鉄道や地元にとって観光ツーリズムは大切な産業だったようです。
また、名所鳥瞰図の絵図で大ヒットした吉田初三郎の効果もあり、スペシャルな行楽地というイメージも根付いたようです。
1937(昭和12)年には、関戸駅は聖蹟桜ヶ丘駅と改称され、府中と多摩を結ぶ鎌倉街道の要衝となる関戸橋も完成します。駅名に込めた熱い想いを感じませんか。関戸駅当時の駅舎写真をお持ちの方は、市役所にぜひご一報をお願いします。
今年は、永山駅・多摩センター駅の開業50年でもあり、パルテノン多摩のミュージアムで「鉄道が街にやって来た」展を11月10日(日)まで開催しています。こちらもご覧ください。

(多摩市長 阿部裕行)

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