■地震は、ある日突然…。
「想定外は許されない」とはいえ、正月に地震が発災するとは。故郷に帰省し、一家だんらんのその時、能登半島は激震に見舞われました。
正月は、自治体にとっても対応が一番脆弱な時です。自然災害はいつ発生するか分からない、そのことを改めて認識させられました。また、地震の全容が明らかになるにつれ、多くのことが分かってきました。
半島の日本海側の海岸線では、1分間で4mを超える大規模な隆起に見舞われ、85kmにわたって港や海だったところが陸地に変貌という、想像を絶する事態が起きていました。
住宅の耐震化、断水によるトイレや飲料水の確保、交通遮断地域への救援など、課題もみえてきました。
1月24日に、大雪が降る中、市職員が水や食料など救援物資を能登町に搬送しました。現地では被災者は勿論、町の職員も被災者であり、私たちにできる支援を息長く続けていかなければと痛切に感じたところです。
さて、桜ヶ丘商店会連合会は毎年、「せいせき桜まつり」で福島県浪江町など東日本大震災の被災地支援に取り組んできましたが、3月20日(祝)、関戸公民館ヴィータホールで東日本大震災、そして能登半島地震復興支援のトークandふれあいコンサートを開催するそうです。
関東大震災から、今年で101年。首都直下型地震など、イザという時に備え、避難路・備蓄品など確認しておきましょう。
(多摩市長 阿部裕行)
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