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ファッションやまちづくりをきっかけに幸せの土台である人権・多様性を考える

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東京都多摩市

あなたが「好き!」「楽しい!」「面白い!」と感じる「もの」や「こと」を、そのまま表現したり、誰かに伝えることができたら、それは一つの「幸せ」ではないでしょうか。
自分にとっての幸せとは何か、自分以外の人が感じる幸せとはどんなものか。
想像してみることで、「自分も含めたみんなが幸せを実感できるまち」の実現への近道になるのかもしれません。

■ファッションから人権や障害について考える多摩市人権週間行事~すべての人が笑顔になれる服~
12月9日・10日に、障害の有無や年齢・国籍・性別を問わず、みんなが分け隔てなくおしゃれを楽しめるブランド「tenbo」の衣装展示を中心に、パネルディスカッションやワークショップ、パネル展示を行いました。衣装展示では、車いすユーザーなど体に障がいのある人・子ども・高齢者などに、どんな人でも着られる衣装を、実際に見たり体験したりしてもらいました。

「大人も子どもも興味・関心の持てる内容で、ちょっと視野を広げることができると思います」
「自分や家族のこととして、障害について考える機会になりました」

■ワークショップで完成した色とりどりの作品は、会場をカラフルに彩りました!
Peter and Josephの田川誠氏・深澤慎也氏を講師にお招きし、”じぶん”をアクリル板に表現するワークショップを開催しました!

■まちづくりから多様性について考えるパネルディスカッション「みんなでデザインするカラフルな健幸都市・多摩」
デザイナー・建築家・支援者・障がい当事者であるパネリストが、さまざまな背景をもつ人々がお互いに理解を深め、自分らしく生きられるまちについて考えました。

▽鶴田能史氏(tenbo代表デザイナー)
人が幸せになるために、服をどう添えるか。まず着る人のことを考え、その人が車いすユーザーで、とても不便な生活をしているとしたら、その不便をどのように補えるかというのをファッションに落とし込んでいます。ファッションという入り口から、人権・平和・ハンセン病など、難しく感じてしまうことも、自然と伝えられる仕組みづくりを心掛けています。個々の多様性を認めながら生きられるまちを実現するには、やはり「教育」が鍵になっていくのではないかと考えており、自身も学校を立ち上げてみたいと考えています。

▽影近卓大氏〔合同会社ライフイズ/(一社)Lifeis代表〕
支援者と紹介されることが多いですが、自分自身を支援者だと思ったことはありません。誰もが支援者・被支援者になる場面があります。今は、駄菓子屋という入り口から子どもたち、高齢者の方、障がいのある方など、いろんな人が自然と交流するような場づくりをしています。相手のことを理解しようと思うと、かえって遠慮してしまう気持ちが出てくると思います。しかし、相手との違いを知るから初めて多様性への理解が生まれるということだと思うので、触れ合いを恐れずに飛び込んでいくことが大事だと思います。

▽横溝惇氏(スタジオメガネ一級建築士事務所)
「都市とは、一人の青年が1日中まちを歩いて、こうなりたい自分に出会える場所」と表現した建築家がいます。そういうまちは、とても豊かで多様だと思うので、これをキーワードに活動しています。自分が生きていくことのテーマを絞ってみると、いつからでも勉強を始められるし、そういうテーマを持つ人は、周りの人が興味を持てるように伝えることができる。こういう自分以外の人との触れ合いやコミュニティが地域の中でいっぱいあるといいなと思います。

▽藤吉さおり氏(多摩市在宅障害者の保障を考える会)
小さい時から障がい者も健常者も一緒の環境にいたら、合理的配慮や、インクルーシブ教育という言葉が必要なくなるんじゃないでしょうか。障がい者と健常者を分けていることがたくさんあります。分けられていると障がいのある友達はできますが、健常者の友達がなかなかできない。電車の乗り方や、人とどうやって喋ったらいいかなど、いわゆる一般常識を学ぶ機会がないんです。誰もが自立して、取り残されないようにしていくために、重度障がい者の人たちの自立支援活動などにこれからも取り組んでいきたいと思っています。

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問い合わせ:
記事全体について…健幸まちづくり推進室【電話】338-6916、
人権啓発について…平和・人権課【電話】376-8311
障がい者施策について…障害福祉課【電話】338-6847

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