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健幸まちづくりは、「健幸都市・多摩」の実現に向けて、行政だけでなく、市民・市民団体・事業者・大学などがともに進める、まちぐるみのチャレンジです。市役所には、すべての世代に関わるたくさんの業務があり、困りごとがある方に気付いて、適切な支援につなげていきます。
今回は、唐木田児童館の三瓶館長が出会ったエピソードから、気付いてつなぐ取り組みをご紹介します。
■困っているお父さんとの出会い
当時勤めていた児童館近くの公園で、泣いている赤ちゃんを抱いているお父さんがいることに気付きました。赤ちゃんは全然泣き止まなくて、お父さんも何をしたらよいか困っている様子だったので、声をかけてみたんです。お父さんは、「赤ちゃんが泣き止まなくて、どうしたらいいか分からない」と話してくれました。そんな二人を自分の勤めていた児童館に誘いました。「妻はずっと子どもの世話をしてくれています。そんな妻に少しでも休んでもらいたくて外に出たんですが、赤ちゃんが泣き止んでくれなくて…」と話してくれました。その後、お母さんも児童館に来てくれるようになり、ご夫婦で、困った時に児童館を頼った経験を周りの保護者の方にも伝えてくれました。
■困りごとへの対応は自分たちだけで頑張るものじゃないと知ってほしい
困っていることがある方は、「助けを求めていいのか」「もっと自分が頑張らないと」と思うことが多いかもしれません。でも、このお父さんが家庭以外にも「頼れる場所がある」と気付いたように、困っている時は、家庭やご自身だけで抱え込まなくても良いと知ってもらいたいです。
◆地域のつながりで、困っている方を支援する
児童館だけでなく、市役所にはいろいろな方が訪れます。サービスをご利用いただく中で関係を深めていくと、子どもの悩み、高齢であることや障がいがあることによる悩みなど、複数の課題を抱えている方がいることが分かります。そういった方を地域のみんなで支えるために、市内のさまざまな支援をしている人が集まる会議(エリア別情報交換会)を開催しています。
地域情報の交換をしたり、他部署との連携を深めたりして、必要な支援を届けるため、日々奮闘しています。
◆多摩市版地域包括ケアネットワーク連絡会
これまでは市役所内であっても個人情報保護の観点から、支援を必要としている方の情報を他部署と共有することが難しい場面がありました。しかし、令和4年度から個人情報保護をしつつ、必要な時には情報を共有できる仕組み(エリア別情報交換会を含む多摩市版地域包括ケアネットワーク連絡会)が整いました。
困った時に相談できる窓口は、児童館以外にもあります。まずは、ためらわずにご相談ください。支援団体が連携して支えます。相談窓口の詳細は、公式ホームページに掲載しています。ぜひご覧ください。
ID:児童館について…1011077、各種相談窓口のご案内…1010201
問い合わせ:健幸まちづくり推進室
【電話】338-6916
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