文字サイズ
自治体の皆さまへ

「市長コラム」多摩の風 第126回

1/50

東京都多摩市

■どのような未来にするのか
先月末、多摩市立中央図書館100万人来館記念イベントが行われました。これまでの図書館本館への来館者は年平均十数万人台でしたから素直に喜んでいます。
特に子どもや若い方々の来訪が多く、本好き・博学の徒が増えることを願っています。
本年6月、出生数が72万人台に減少したとの報道に衝撃が走りました。厚生労働省で「ミスター介護保険」と呼ばれた山崎史郎さんが『人口戦略法案』という小説を著したのはもう3年前。その後、国は「こども家庭庁」を創設、自治体は「学校給食費無償化」など矢継ぎ早に対応してきました。
『未来の年表』シリーズで人口減少や社会の行く末に警鐘を鳴らしてきた河合雅司さんは『縮んで勝つ 人口減少日本の活路』で、直近5年間の出生数の減少傾向から、日本の人口は50年で半減・100年後に8割減となると警告します。
河合さんは「もはや日本は大手術しなければ助からない段階にある」「事態は切迫している」と述べています。
私も同感です。多文化共生はじめ地球沸騰化の危機とも相まって対策は急務です。
SF作家・星新一さんはショートショート『最後の地球人』(1959年)で、人口激増の末、人口減少となり、地球には最後の若い夫婦一組となり、生まれた子どもが保育器で成長していくという話を描いています。
どのような未来にするのか。共に考えませんか。「知の地域創造」の出番です。

(多摩市長 阿部裕行)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU