令和7年度(2025年度)予算(案)(1)

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※この予算(案)は、令和7年第1回多摩市議会定例会で可決された後、本予算となります

令和7年度当初予算編成は、要求段階で約80億円の財源が不足していました。歳出においては物品の購入や光熱水費・事業の委託などの経費である物件費が、物価高騰や人件費単価の高騰を受けて約26億円増加しました。その他、引き続き扶助費は増加しています。歳入においては、市の収入の大部分を占める市税収入は約15億円の増加を見込んでいるものの、税収の伸びが歳出の上昇に追いついておらず、大変厳しい予算編成になりました。この状況がいつまで続くか今後も不透明な状況です。
こうした状況の中でも、市の貯金である基金の取りくずし、国や東京都の補助金の積極的な確保、既存事業の見直しによる歳出削減などを実施することにより、市民生活に影響が極力及ばないようにするとともに、さまざまな取り組みについても歩みを止めず、創意工夫を行いながら前に進めていくこと、将来への投資も実施していくことを基本として、予算を編成しました。
また、年間総合予算という考え方は基本としつつも、状況の変化や財源確保などの条件が整った段階で年度途中でも新たな取り組みをスタートさせていきます。

■1.令和7年度予算(案)の全体像
●一般会計
令和7年度：685億5000万円
令和6年度：617億9000万円
増減額：67億6000万円
増減率：10.9%

●特別会計
▽国民健康保険特別会計
令和7年度：150億1505万円
令和6年度：154億2218万円
増減額：▲4億713万円
増減率：▲2.6%

▽介護保険特別会計
令和7年度：130億5653万円
令和6年度：124億8529万円
増減額：5億7124万円
増減率：4.6%

▽後期高齢者医療特別会計
令和7年度：52億416万円
令和6年度：49億7114万円
増減額：2億3302万円
増減率：4.7%

●合計
令和7年度：1018億2574万円
令和6年度：946億6862万円
増減額：71億5712万円
増減率：7.6%

※千円単位で四捨五入しているため、合計額と会計ごとの合計は一致しない場合あり

●下水道事業会計
▽収益的収支(※1)
・収入
令和7年度：34億8323万円
令和6年度：33億5766万円
増減額：1億2557円
増減率：3.7%

・支出
令和7年度：32億3338万円
令和6年度：29億7725万円
増減額：2億5614万円
増減率：8.6%

▽資本的収支(※2)
・収入
令和6年度：4230万円
令和7年度：1億1040万円
増減額：▲6810万円
増減率：▲61.7%

・支出
令和7年度：4億6108万円
令和6年度：6億4958万円
増減額：▲1億8850万円
増減率：▲29.0%

※1　下水を処理するための収入と支出
※2　下水道施設などを整備するための収入と支出

●一般会計予算(案)内訳
▽歳入
歳入の46%を占める市税は、令和6年度より約15億円増加し、過去最高の約312億円を見込んでいますが、今後の動向は不透明です。
また、国や都から支払われる国庫支出金及び都支出金は主に民生費や教育費などの歳出予算の増加に連動し、令和6年度よりそれぞれ約18億円増加すると見込んでおり、歳入の35%を占めています。
また、個人消費や輸入取引の堅調な推移により地方消費税交付金も約2.6億円増加する見込みです。

▽歳出
物品の購入や光熱水費、事業の委託などの経費である物件費が人件費単価上昇をはじめとする物価高騰の影響により約26億円増加しています。加えて、子どもや高齢者、障がいをお持ちの方への福祉、生活保護の方への支援などの経費である扶助費が約20億円増加しています。物件費と扶助費の伸びが歳出予算額増加の大きな要因となっています。
また、一般会計の予算規模としては685億5000万円と前年度と比較して67億6000万円の増額となりました。

■2.多摩市がどんなことにお金を使っていくかお伝えします!
本紙掲載ののグラフは、多摩市が令和7年度にどんなことにお金を使っていくかを示したグラフです(一般会計歳出予算を目的別に集計したものです)。市民生活を支える民生費に約340億円、予算総額の約半分を使っていることがわかります。さらに民生費の中でも、子どもたちの福祉などに約135億円、障がいのある方の福祉などに約66億円、生活保護の方の支援に約54億円、高齢者の方の福祉などに約50億円の予算を使っています。
また、教育や文化・スポーツに関する教育費に約98億円と2番目に多く予算を使っており、全体の約14%を占めています。その他に、市民の健康や環境への取り組みである衛生費に約51億円使っており、全体の約7.4%を占めています。このうち、ごみの清掃などに約28億円、予防接種などの健康への取り組みに約21億円、環境への取り組みに約2億円の予算を使っています。
これからの多摩市を担う子どもたちを中心に、時代の変化に柔軟に対応しつつ、市民生活を支えていきます。

※もっと詳しく知りたい方へ
公式ホームページなどで公開されている「令和7年度当初予算(案)の概要」をご覧ください。

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