■新たな学芸員(ジオパーク専門員)をご紹介します!
4月より事務局に加わった「伊藤 舜」さん、今回はその素顔に迫ります!
以下、インタビュアー:(イ) 伊藤さん:(伊)
(イ)伊藤さんは進化生態学、特にカタツムリが専門と伺いました。生物研究の道に進んだきっかけはありますか?
(伊)学生時代、カタツムリがなぜこの大きさや形なのかを考える実習に参加しました。ただの実習とは違った、考えさせられる実習が大変面白く、「生物の進化を研究したいな」と思ったからです。
(イ)ずばり、伊豆大島ジオパークの魅力は?
(伊)伊豆諸島及び伊豆半島は、生物の進化を一度に観察できるのが魅力で、世界一面白い地域だと考えています。プレートの動きによる地形変化、そこに息づく生物たち、ここでは生物進化の過程をスナップショットとして、異なる進化年代を同時に観察できます。これが可能なのは、世界中でこの地域だけです。大島の生物は、「普通種だけど少し違う」のがポイントです。噴火を繰り返す大島に住む生物たちは、普通種から島嶼ならではの特徴が出始める途中の段階です。伊豆諸島・伊豆半島ならではの生物の進化、個人的にはそこに魅了され続けています。
(イ)大島の歴史や文化で興味のある分野は?
(伊)特に、方言に興味があります。地域独自の呼び方やその歴史的背景、旧六ヶ村の文化による方言の違いなど、ずっと気になっていたテーマです。地域の方と取り組んでいきたいと思っています。
(イ)最後に、今後の意気込みをお願いします。
(伊)地域の皆様と共に、大島独自の景観・暮らしを守りながらその価値を明らかにし、島の魅力をより多くの方に知っていただけるよう、発信していきたいです。よろしくお願いします!
今後の活躍が期待される専門員インタビューの詳細は、伊豆大島ジオパークのホームページをご覧ください。
今年度は事務局6名体制で、地域の皆様と共に活動を進めて参ります(本紙写真1)。どうぞよろしくお願いします!
伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局
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