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伊豆大島ジオパーク ちょこっとコラム No.27

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東京都大島町

大島の自然や文化、身近な魅力に迫ります。

■サクユリ
日差しの強い日々が続いていますね。照り付ける太陽の中、山頂のカルデラ内では爽やかな白い大輪を咲かせるサクユリが、見頃を迎えています。サクユリは、伊豆大島から青ヶ島にまで自生する伊豆諸島のシンボル的存在で、ヤマユリの変種です。各島で少しずつ見た目が異なり、伊豆大島のサクユリは花びらに赤色の斑点があるものや斑点が薄いもの、斑点が全くないものもあります。サクユリは花の大きさがユリ属最大で、その姿は大変華やかです(写真1)。
かつて大島ではたくさんのサクユリが咲いていました。しかし近年、キョン等による食害やウイルス感染、種や花の盗掘によりその数が激減しています。東京都のレッドリストでは「絶滅危惧2.類」に位置付けられ、「この状況が続いた場合、近い将来、野生で存続することが困難である」とされています。そのため大島では、「サクユリを守る会」「大島自然愛好会」「伊豆大島ジオパーク推進委員会」等の団体が環境省と連携し、サクユリの保全活動を続けています(写真2)。
サクユリは、伊豆大島の大切な地域資源です。今を生きる私達だけでなく、この島の未来を生きる人々のためにも、大切に守っていきたいですね。
〔伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局〕

・サクユリは、生長すると高さが約2mにもなるよ。斜面から突き出てる!
・サクユリ写真展は、9月上旬から「ジオステーションおかた港」で開催予定です!

※写真は本紙またはPDF版をご覧ください

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