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伊豆大島ジオパーク ちょこっとコラム No.32

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東京都大島町

大島の自然や文化、身近な魅力に迫ります。

■ぜひ訪れたい文化サイト
三原神社~三原山に登る~

新しい年の始まり、今年は少し足をのばして島内の神社で一番高い場所にある、三原山の「三原神社」へ訪れてみませんか?(写真1)。大島には少なくとも約8000年前には人が住み始めていたと考えられていますが、降灰により作物が枯れたり、溶岩が住宅に迫るなど、伊豆大島火山の噴火は人々の生活に密接に関わってきました。そういった背景から、噴火を考慮せずに大島の信仰を語ることはできません。
三原山は、昔から大島の総鎮守として祀られ、「三原大明神」「御神火様」と人々に崇められてきました。大正時代中頃、野増地区の住民によって内輪山中腹に社殿が建てられましたが、1951年噴火の溶岩に埋もれてしまいました。後に社殿が再建された場所には、1951年噴火の溶岩による周囲の高まりがありました。その結果1986年噴火では、社殿の両脇を溶岩が流れ、難を逃れることができました(写真2)。間際まで溶岩が近づく中、社殿を避けたかのように流れた跡は、まるで神業のようにも映りますね。古くから人々に敬われてきた三原山、そんな先人達に思いを馳せながら、お参りに足を運んでみてはいかがでしょうか。
〔伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局〕

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