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〔みんなのPLAZA(プラザ)〕伊豆大島ジオパーク ちょこっとコラム No.41

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東京都大島町

大島の自然や文化、身近な魅力に迫ります。

■植生調査から見えるもの~植生回復モニタリング調査と毎木調査~
2013年の土砂災害から、今月16日で11年を迎えます。現在、災害時に崩れた斜面には落葉樹が広がっています。崩れなかった常緑樹林の斜面とは異なり、これからの季節に葉が枯れることで、災害の爪痕が改めて浮き彫りになります(本紙写真1)。
災害の翌年、2014年11月に、斜面を安定させるためヘリコプターで空から植物の種が撒かれました。そこで、2015年3月から、その後の植生変化や土壌の安定性の推移を調べる「植生回復モニタリング調査」を開始しました(本紙写真2)。さらに2021年度からは、樹木の種類や数、幹周りを計測する「毎木調査」を行い、植生回復の推移をより詳しく調べています。崩壊斜面は大部分が樹木で覆われてきましたが、まだ根が浅いオオバヤシャブシなどの先駆植物が多いため、激しい降雨により再び崩れる恐れがあります。
これらの調査は、土砂災害対策への備えに加え、この地域に暮らす私達の防災意識を高めることも目的としています。今月は植生回復モニタリング調査の現地観察会、来年2月には調査報告会を開催する予定です。調査内容や調査結果を深く学び、再び起こり得る災害について考える機会として、ぜひご参加ください!
〔伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局〕

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