山頂付近の熱(噴気や地熱)活動、地震活動は低調に経過し、火山性微動も発生しておらず、ただちに噴火が発生する兆候は認められません。20日・21日・23日に実施した現地調査では、三原山山頂火口内及びその周辺の噴気温度や地熱域の状況に特段の変化は認められませんでした。
地殻変動の観測では、地下深部へのマグマ供給によると考えられる長期的な島全体の膨張傾向は、2018年頃からほぼ停滞しています。約1~3年周期で膨張と収縮を繰り返す地殻変動は、2023年9月頃からみられていた収縮の傾向が、2024年7月頃から膨張に転じています。これまでに供給されたマグマは地下深部に蓄積されていることから、今後火山活動が活発化する可能性がありますので、火山活動の推移に注意してください。伊豆大島の噴火警戒レベルは「1(活火山であることに留意)」です。伊豆大島は活火山であるため、突発的な火山灰等の噴出に注意してください。
問い合わせ:気象庁伊豆大島火山防災連絡事務所
【電話】2-1166
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