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国立公園コラム

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東京都大島町

■テキサスコースで大島警察署主催の「合同防犯パトロール」に参加しました!(活動報告)
環境省では以前より、大島警察署、町役場、大島支庁、気象庁などとの「合同パトロール」を定期的に行っています。今回は10月に、全国地域安全運動の一環で大島警察署が三原山の「テキサスコース」で実施した合同防犯パトロールに参加しました。パトロール当日、植物採取などの違法行為は確認されませんでしたが、この周辺には希少種でありヤマユリの伊豆諸島固有変種(伊豆諸島にしかない、形態が異なる種)「サクユリ」が自生しています。
ちょうどサクユリの結実が進んでいる時期で、中にはたくさんの蒴果(種が詰まった実)をつけた株もありました。種には「種翼」という薄い部分があり、種の面積を広げることで、風に乗り、より遠くまで飛んでいけるような構造になっています。以前は大島の至る所で見られたサクユリですが、球根の盗掘やキョンの食害の影響で近年では減少傾向にあるようです。大きくなるまでには10年以上かかると言われています。
伊豆大島の大部分は「富士箱根伊豆国立公園」の一部となっています。中でも、特別な火山景観が残された三原山や裏砂漠は「特別保護地区」に指定されており、この優れた景観を保護するために「車両の乗入れ・植物や土石の採取・工作物の設置・火入れまたはたき火をすること」などが規制されています。そのような行為がないか、環境省職員が普段から巡視を行っています。
サクユリを始めとする多くの植物は成長に時間がかかるため、一度失われるとなかなか元には戻りません。大島にしかない景色や自然について、未来へと引き継いでいけるよう、これからもみなさまと協力をしながら活動を続けて行ければと思います。

問い合わせ:環境省伊豆諸島管理官事務所
【電話】2-7115【メール】RO-IZUIS@env.go.jp

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