町民の皆様に大島町の財政がどのように運営されているかを知っていただき、町政の運営にご協力をお願いするため、町では年2回財政状況の公表を行っています。
今回は令和6年度の財政状況(令和6年9月末現在)についてお知らせします。
●会計別予算執行状況 (単位:千円)
各会計予算執行状況は、実際に金銭の出し入れをしたものを集計しています。
一般会計は、前年同期の収入率39.4%、執行率31.7%と比較すると、収入では0.1%の減、支出では1.5%の増です。なお、国民健康保険事業勘定は、現段階における試算において6千6百万円程度の単年度赤字を見込んでおり、年度末に額が確定した後、一般会計より補てんする予定です。
●一般会計科目予算執行状況 ※( )内は予算額に対する割合 (単位:千円)
歳入では、収入率が著しく低いものがありますが、町債は大部分の借入日が年度末となっているため、また繰入金は財政調整基金・減債基金(使途の決まっていない積立金)等の取崩しを予定しているもので、今後の財政事情によっては取崩し額の変更も考えられます。
歳出では、商工費や農林水産業費などの執行率がやや低くなっていますが、予算額の大きい普通建設事業が年度末の事業完了後に執行されるためです。
●町民1人当たりの税負担
町税は一般会計歳入の9.7%で、住民1人当たり13万8753円、1世帯当たり22万2615円を負担しています。
なお、歳出額は住民1人当たり139万5449円、1世帯当たり226万2090円ですが、町税で賄えない分は地方交付税、国都支出金、町債その他の収入が充てられています。
●各種基金(積立金)の状況 (単位:千円)
令和6年度末残高見込みは、財政調整基金の積み立ての影響で、前年度末と比較すると3億7600万円減少し、14億7700万円となる見込みです。住民1人当たりにすると21万302円で、類似団体では住民1人当たり50万9977円ですので、これと比較すると大島町の基金(積立金)はまだまだ低い傾向にあるといえます。
●部門別地方債現在高の状況 (単位:千円)
令和6年度末残高見込みは、前年度と比較すると1億7377万円減少し、105億472万8000円となり、住民1人当たりでは149万5548円です。類似団体では住民1人当たり77万6719円ですので、大島町は町債(借入金)がかなり多い状況であるといえます。
類似団体とは…全国の指定都市、都市、町村、特別区などを人口規模や産業構造で細分化し、計35のグループに分けたものです。大島町は「町村II-2」に属し、東京都では、八丈町と同グループとなる。
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