「三原山で「合同パトロール」を実施しました!(活動報告)」
伊豆大島は「富士箱根伊豆国立公園」の一部となっています。中でも、特別な火山景観が残された三原山や裏砂漠は「特別保護地区」に指定されており、この優れた景観を保護するために「車両の乗入れ・植物や土石の採取・工作物の設置など」が規制されています。そのような行為がないか、環境省職員が普段から巡視を行い、現地の確認をしています。
警視庁、町役場、大島支庁、気象庁などとの「合同パトロール」も行っており、今回は7月に三原山の表砂漠ルート沿いを確認しました。パトロール当日は島曇りで霧が濃く、違法行為は確認されませんでしたが、「植物採取をしている人を見掛けた」などと島民の方から聞くこともあります。
この周辺には、希少種でありヤマユリの伊豆諸島固有変種(伊豆諸島にしかない、形態が異なる種)「サクユリ」が咲いており、中にはたくさんの花をつけた株も見られます。大きくなるには約10年以上かかると言われています。以前は大島の至る所で見られたようですが、球根の盗掘やキョンの食害の影響で、近年では減少傾向にあるようです。
サクユリを始めとする多くの植物は成長に時間がかかるため、一度失われると中々元には戻りません。大島にしかない景色や自然について、未来へと引き継いでいけるよう、これからもみなさまと協力をしながら活動を続けて行ければと思います。
・大島の自然を守るにはどうしたらいいの?
・基本的にはそのままの状態を見守ることだけど、これからについて考えるためにも、みんなで知識をより深めていきたいね。
問い合わせ:環境省伊豆諸島管理官事務所
【電話】2-7115【メール】RO-IZUIS@env.go.jp
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