「冬だけ三原山を訪れる小鳥!ピンクのおなかが目印なハギマシコ」
大島でも、いよいよ冬らしくなってきましたね。大島は三宅島などと比べて、「バードウォッチング」のイメージはあまりないかもしれませんが、実は渡りの季節など珍しい鳥が来島していることもあります。
三原山や裏砂漠の周辺で、冬のみ見られる愛らしい小鳥がいます。ピンクっぽいお腹が目印な「ハギマシコ」というスズメなどの仲間の鳥です。冬場は数十羽の群れで行動しています。遠目だと、スズメ大の茶色っぽい小鳥は、すべてスズメに見えてしまうかもしれません。が、双眼鏡やカメラのズームレンズでいざ覗いてみると、他にも色々な種類の鳥がいることに驚きます!
ハギマシコは毎年冬、大島に何をしにきているのか?それは大島の環境にヒントがあります。先駆植物が多い特別保護地区内では、ハチジョウイタドリやハチジョウススキがたくさん生えています。それらの種が結実している冬に、食糧を求めてやってきているようなのです。ハギマシコにとって、大島は、餌もあり人や天敵も少なく、居心地が良い場所なのかもしれません。
冬は寒くて中々外に出る気が起きないこともありますが、冬しか見られない生き物たちもいっぱいいます。たまにはお散歩に出掛けてみると、新しい発見があるかも!
問い合わせ:環境省伊豆諸島管理官事務所
【電話】2-7115【メール】RO-IZUIS@env.go.jp
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