大陸に高気圧、日本の東に低気圧が位置する冬型の気圧配置になると、伊豆諸島では乾いた西よりの強風が吹きます。大島では伊豆半島を迂回してくるため風向はやや南よりの西南西の風となり、「ニシ」と言われます。大島の冬は風が強い季節でその風向のほとんどは「ニシ」です。最大風速が10m/s以上の日数は12月が12日、1月11.6日、2月が9.4日となっており、これは台風シーズンである9月の4.8日の約2倍に相当します。大島の気象俚諺(りげん(ことわざ))では、「三日西は凪る」(西の風は3日目には弱まる)、「伊豆先がきれると西風が吹きだす」(水平線が良く見えると西風が吹きだす)など西風に関するものも多くみられます。昭和40年1月11日に発生した元町大火では、「ニシ」(瞬間最大風速36.2m/s)が吹き、延焼面積16万5000平方メートル、584棟の家屋が焼失しました。
問い合わせ:防災対策室
【電話】2-0035
■防災クイズ
昭和40年1月の大規模火災で被災した大島を復興させようと、公営ギャンブルが開催されました。それは次のうちどれでしょうか。
(1)競馬 (2)競輪 (3)競艇
■防災コラム「答え」
(1)競馬
大火の翌年の昭和41年5月に大井競馬場で「大島災害復興競馬」が開催され、1億8000万円の収益となりました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>