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防災コラムその(23)~阪神・淡路大震災から30年~

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東京都大島町

平成7年1月17日、午前5時46分、淡路島北部を震源とする地震が発生しました。この地震は、阪神淡路大震災として知られ、関西地域に甚大な被害をもたらしました。最大震度は7、マグニチュード7.3を記録し、死者6,434名、住家全壊が約10万5,000棟にのぼる大災害となりました。被害は神戸市を中心に広がり、多くの人々が家を失い、生活基盤が崩壊しました。これを受けて地震被害を軽減するための対策が行われました。亡くなった方の死因の9割が建物の下敷きになったことによる圧迫死で、倒壊などの被害が出たのは「旧耐震基準」の建物がほとんどでした。このため建築基準法が改正され、建物の耐震基準が強化されました。火災が同時多発的に発生したため消火が間に合わず、7500件以上の大規模火災につながりました。このことから「初期消火」の重要性が叫ばれ、消火栓や消火器の拡充が図られました。けが人が多く殺到し、医師や看護師が不足したため、十分な治療が困難となりました。このため、治療の優先順位を判断する「トリアージ」の必要性が求められるようになりました。トリアージとは、緊急時において患者の重症度に応じて治療の優先順位を決定する方法です。また、全国からボランティアが駆け付け、1年間で約137万人(延べ)が活動しました。ボランティアの活躍が認識され、「ボランティア元年」とも言われています(NHK、消防庁)

■防災クイズ
阪神・淡路大震災を教訓に広く普及したものは次のうちどれでしょう。
(1)「下げ止め式」水道の水栓レバー
(2)自動車のエアバック
(3)地震予知のためのナマズ

■「防災クイズの答え」(1)
水栓が「上げ止め式」のものは揺れによりものが落下し、水道が出しっぱなしになる事例が多発したため「下げ止め式」が普及しました(諸説あり)。

問い合わせ:防災対策室
【電話】2-0035

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