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伊豆大島ジオパークちょこっとコラム No.46

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東京都大島町

大島の自然や文化、身近な魅力に迫ります。

■フノウの滝のヒミツ
皆さん「滝」と聞くと、崖から膨大な量の水が流れる壮大な風景を思い浮かべるのではないでしょうか。新しい火山島ゆえに、水の確保に苦労してきた大島には一見ご縁がなさそうですが…、大島にも滝が存在しています。それが泉津の「フノウの滝」です。では、それはどのような仕組みで流れているのでしょうか?
かつて伊豆大島火山が噴火して、噴出物が筆島火山に覆いかぶさった時、そこにくぼみの地形ができました。その場所で水が溜まったことによってできる地層(湖成層)が後の調査で発見されたことから、くぼみは一時期「湖」だったと考えられています。
湖だったとされる場所は、その後の噴火により厚さ百メートル以上の堆積物で埋もれてしまったため、湖の姿では見ることができなくなりました。しかし、降った雨はかつて湖があった場所に地下水として蓄えられており、今も湖成層の最下部からフノウの滝として流れ出ています。その水は上流部で取水され、水道水として活用されています。火山の関わり合いによって誕生したフノウの滝には、火山島ならではの物語があり、私たち島民の暮らしにも大きく関わっていることに驚かされますね。
〔伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局〕
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