市街化が進む都市部では、農地の減少が続いており、現状で農地が存在するのは23区では大田区を含め11区しかありません。区内には10数軒ほどの農家があり、頑張って生産を続けています。農地は作物の栽培だけではなく、火災の延焼防止、都市環境を維持するための環境保全機能など、さまざまな役割もあります。今号は伝統ある産業の一つ、農業について特集します。
◎大田区は、SDGs未来都市、自治体SDGsモデル事業にふさわしい、持続可能な取り組みを行っています。
◆おいしい野菜を作り続けたい
長久保 博一(ながくぼひろかず)さん
区内の農場で息子と協力しながら農業を続けています。主に夏にはトマト、ナス、キュウリ、枝豆、冬には大根、里芋など20種類以上を育てています。京急蒲田駅にある観光情報センターや区内JAの店舗で購入することができるので、召し上がってみてください。特に、新鮮な朝採れ野菜はみずみずしく、お客さんにとても喜ばれています。昔から野菜を楽しみにしてくれる地域の方もいらっしゃるので、味にはこだわっていますね。「おいしい!」という声が聞こえてくると、とても励みにもなります。
今は11月26日に開催される「野菜と花の品評会」に向けて、栽培をしています。区内では農家を続ける方が減少傾向にありますが、これからも農業を続けて、おいしい野菜を育てていきたいです。
◆地元の採れたて野菜をお召し上がりください
JA東京中央ハウジング馬込店 小林航(こばやしわたる)さん
区内で生産された採れたて野菜を販売しています。採れたてが故に品ぞろえは日によって異なりますが、野菜との巡り合わせを楽しむ方も。これからの時期は、里芋や小松菜などが並ぶ日もあります。ぜひお立ち寄りください。
■おおたの農作物をご紹介!
区には、約2.48ヘクタールの農地があり、ジャガイモ、大根、ナス、シクラメンなど年間を通してさまざまな作物が生産されています。
▽おおたの伝統野菜
・馬込大太三寸人参(まごめおおぶとさんずんにんじん)
・馬込半白節成胡瓜(まごめはんじろふしなりきゅうり)
■おいしいおおたの農作物を販売しています!
販売状況については、各店舗にお問い合わせください。天候や生育の状況により休止の場合があります。
※売り切れ次第終了します
◇JA東京中央
・ハウジング馬込店(南馬込5-39-3)
販売日時:火~土曜、午前9時~午後4時
問合せ:
【電話】3777-5181
・田園調布支店(田園調布本町7-4)
販売日時:月~金曜、午前9時~午後4時
問合せ:
【電話】3721-6181
・矢口支店(矢口3-6-8)
販売日時:月・木曜、午前10時~午後3時
問合せ:
【電話】3759-8501
◇大田区観光情報センター
(蒲田4-50-11 ウィングキッチン京急蒲田 中2階)
販売日時:火・木曜、午前10時ごろ~午後9時
問合せ:
【電話】6424-7288
■野菜と花の品評会・JA東京中央農業感謝まつり
区内農家の方が育てた野菜や花の品評や展示・即売、友好都市(長野県東御市、秋田県美郷町)の特産物などを販売します。
日時:11月26日(日)午前10時~午後4時
会場:大田文化の森
問合せ:産業振興課 産業振興担当
【電話】5744-1373
【FAX】6424-8233
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