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自治体の皆さまへ

進めています!ものづくり現場のSDGS

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東京都大田区

大田区は、内閣府から令和5年度「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」にダブル選定され、地域の皆さんと共に持続可能な社会をめざしています。
今回は、SDGsを推進している「ものづくりのまちおおた」を支える製造業の取り組みをのぞいてみましょう。

■小さな気づきが働きやすさに
工業用・産業用ヒーター製造
東洋電熱(株)
(城南島2-3-6)

◇専務取締役 松尾直哉(まつおなおや)さん
現状に満足することなく、変わり続けることを大切にし、「SDGs宣言書」を策定しています。さらに「働きやすい職場環境づくり」と「広報活動」に力を入れています。自社の魅力をもっと大勢の人に知ってもらいたいと、私の背中を押してくれたのは若手社員です。最近は求人にも手応えを感じるようになりました。
社員一人ひとりの意識に働きかけることも重要です。そこでキーワードになるのが「気づき」です。工場内での安全確保に係る、工具や機器の整理整頓、ごみを拾うといった小さな積み重ねが、持続的な企業活動の基盤をつくります。区の助成金を利用して整備した応接室やトイレも、社員からの提案で全社員が交代で清掃しています。大田区のものづくり企業として、社員がより働きやすい会社のモデルケースとなるような活動を続けていきます。

◇大野(おおの)ももさん 入社5年目
風通しの良い社風の中で、製造技術を学ぶだけでなく、職員採用にも関わり、とてもやりがいをもって楽しく働いています。弊社をはじめ、大田区のものづくり企業の魅力を発信し、共に働く仲間を増やしていきたいですね。

■リスクを恐れずチャレンジを
ねじ部品・機械加工部品などの製造販売
富士セイラ(株)
(東京事業所:城南島2-4-4)

◇代表取締役 高須俊行(たかすとしゆき)さん
間もなく創業100年を迎える弊社は、業界で初めて「ねじ1本の製造に対しCO²排出量と排出金額の見える化」を行いました。品質だけでなく環境面へも配慮し、上場企業をはじめとするお客さまから強い信頼を得ています。
会社の継続には社員の自立と成長が欠かせません。そこで企業ポリシー「The Fujiseira Way」を策定し、一人ひとりが経営者の目線を持って仕事をする姿勢を大切にしています。年間で必ず1人あたり1件以上の業務改善策を提案してもらい、優れた提案については表彰を行っています。
私がいつも、「迷ったらリスクが多い方を選びなさい」と言うのも、それこそが本当のチャレンジだと考えているからです。大田区のものづくり企業として、積極的に技術革新へチャレンジを続けていきます。

◇鈴木寛之(すずきひろゆき)さん 入社15年目
持続的な企業活動を行うためには環境への配慮も重要と考え、材料の無駄をなくし、工具の損耗を抑える努力をしています。先輩方と日々技術を磨き、丁寧な仕事を心がけることが自然にSDGsへの貢献にもつながると考えています。

■【NEW】大田区企業立地・SDGs促進助成金
製造業、研究開発企業の立地、脱炭素化、生産性向上を支援するため、助成金を新たに創設しました。
区内での新増設か区内への移転、脱炭素化や生産性向上に寄与する建物付帯設備の整備などを対象に、1,000万円を上限に助成します。詳細は区HPをご覧ください。

◎ものづくり関連イベントの詳細は本紙4面をご覧ください。

問合せ:産業振興課 産業振興担当
【電話】5744-1376
【FAX】6424-8233

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