聴覚に障がいがあり、声で会話することが難しい方は、コミュニケーションの1つとして、手話を使います。
互いに思いやりをもって暮らせる地域社会の実現のため、手話をきっかけに、手話や聴覚に障がいのある方への理解を深めませんか。
■手話とは
聴覚に障がいのある方がコミュニケーションをとったり、物事を考えたりするときに使う言語です。手指の動きや表情などを使って意思を視覚的に表現します。聴覚に障がいのある方にとって、手話は生活するうえで、とても重要な言語です。
▼手話の一例
市内小学校の総合的な学習の時間に学ぶ、日常で使う手話をご紹介します。声をかけるきっかけに、手話を使ってみませんか。
○あいさつ
右の額から手のひらが少し相手に見えるように、斜め前に少し出す。
おはよう、こんにちは、こんばんはの意味になる。
○大丈夫
そろえた右手の指先を湾曲させ、左胸から右胸に移動させる。
首をかしげて尋ねる表情をしながらすると、「大丈夫ですか」と質問している意味になる。
▼生活での困りごと
聴覚障がいは見た目では分かりづらく、困っていても周りの人に気付いてもらえません。また、話しかけたのに無視されたなど、誤解もされやすいです。
・背後や周囲からの呼びかけや、放送の呼び出しに気付きにくい
・窓口やレジなどで意思疎通が図りにくい
・自転車や緊急車両などの音に気付きにくい
↓
聴覚に障がいのある方かも、と思ったら…
できることから、思いやりのある行動を
・困っているときは…どのような配慮をするとよいか、手話や筆談などで尋ねる
・話しかけるときは…視界に入ってから話しかけたり、肩をたたくなどして知らせる
・筆談や音声変換アプリなどを使う…筆談やアプリを使う際には、短く分かりやすい文章にする
▼聴覚に障がいのある方にお話を伺いました
聴覚に障がいのある人は、情報を知る時のタイムラグや情報量に、聞こえる人との差があることで不安に感じることがあります。目に見える形で案内や説明があったり、手話や筆談による対応ができたりすると、安心して過ごすことができます。
呼ばれていることに気付かなかったとき、小学生くらいの子どもが肩を叩いて教えてくれて、とても助かったことがあります。こういった思いやりのある行動が広まっていくと嬉しいです。
手話がいつでも、どこでも、誰とでもつながることができる環境やきっかけになればいいな、と思っています。
■手話を知る
▽講演会 手話は言語である
東京大学非常勤講師の市田泰弘さんから、言語のしくみや社会との関係を通して、手話が言語であるということの意味を学びます。
とき:12月2日(土) 午後2時~4時 1時30分から受付
ところ:福祉会館4階小ホール
対象:市内在住・在勤・在学で手話や言語に関心がある方
定員:140人
申込み:11月30日(木)までに、ファクシミリまたは電子メールで氏名(ふりがな)、連絡先(ファクシミリ番号またはメールアドレス)を小平市聴力障害者協会へ【FAX】042-31-5397【E-mail】syoutyoukyou@gmail.com
▽市内の手話サークル
市内には、小平市社会福祉協議会登録ボランティア団体である手話サークルがあります。興味がある方は、お問い合わせください。
・手話サークル火曜会 火曜日 午後1時30分~3時30分
・小平手話サークル 火曜日 午後7時~9時
問合せ:こだいらボランティアセンター
【電話】042-346-1424【FAX】042-349-0152
▽市では、こんな取り組みも 手話通訳者を配置
とき:第1・3火曜日 午前9時~午後5時
ところ:健康福祉事務センター1階
※ほかに、月曜・水曜・木曜・金曜日の午前10時~午後4時(正午~午後1時を除く)に、手話通訳ができる窓口案内職員を配置しています。
問合せ:障がい者支援課
【電話】042-346-9540【FAX】042-346-9541
問合せ:障がい者支援課
【電話】042-346-9540
<この記事についてアンケートにご協力ください。>