■決算の特徴
小平市には、一般会計のほかに3つの特別会計(国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業)があり、歳入合計が前年度比6.4%の増、歳出合計が前年度比7.7%の増となりました。
代表的な会計である一般会計の決算の特徴は、歳入では、国庫支出金などは減となりましたが、繰越金や繰入金などが増となったため、前年度比8.2%の増となりました。
一方、歳出では、衛生費や消防費などは減となりましたが、総務費や土木費などは増となり、前年度比10.1%の増となりました。
表1 令和4年度一般会計・特別会計3事業の決算状況
グラフ1 一般会計歳入・歳出の状況
グラフ2 市債現在高の推移
市債残高は、令和2年度から4年度までの3年間で6億円減少し、282億円になりました。市民1人当たりで見ると約14万3千円になります。
グラフ3 基金現在高の推移
基金現在高は令和2年度から4年度までの3年間で60億円増加し、189億円になりました。市民一人当たりで見ると約9万6千円になります。
※表とグラフの合計は、端数四捨五入により合わない場合があります。
■令和4年度の主な事業
▽コロナ禍・物価高騰への対応
・新型コロナウイルスワクチン接種事業
・子育て世帯に向けた生活支援特別給付金、こだいら子育て応援事業
・生活困窮者などに向けた住居確保給付金、自立支援金、臨時特別給付金、電力・ガス・食料品等物価高騰緊急支援給付金
・商工会による紙のスクラッチ付きクーポン券への補助、キャッシュレス決済へのポイント還元
・事業者に向けた感染防止徹底協力金、電気料等物価高騰応援金
・子育て施設・介護事業所・障がい事業所など・公共交通事業者に向けた感染拡大防止対策や物価高騰対策、事業継続への支援
▽基本目標I ひとづくり -人が育ち、学び、新たな価値を創造するまち-
・保育園待機児童の解消に向けた緊急対策
・民設民営学童クラブへの支援
・学校施設の整備、学校体育館冷暖房設備設置
・学校給食センターの更新および代替給食の提供
・GIGA(ギガ)スクール構想の実現に向けた環境整備
・HPVワクチンの積極的勧奨再開
・国指定史跡鈴木遺跡保存活用事業
▽基本目標II くらしづくり -多様性を認めあい、つながり、共生するまち-
・女性相談体制の充実および性的少数者相談の実施
・女性再就職サポート事業
・児童発達支援センターの開設、障がい者グループホームの自立支援給付費などの支援
・地域における介護予防や支え合いなどへの支援の充実
・地域密着型介護サービスの整備支援事業
・防災行政無線(固定系)のデジタル化改修
▽基本目標III まちづくり -自然と調和した、美しく快適で、魅力あるまち-
・鷹の台公園・鎌倉公園・武蔵公園・上水南町二丁目寄附物件の公園整備
・省・創・蓄エネルギー機器等設置モニター助成
・下水道施設の老朽化対策事業、公共下水道雨水整備の推進
・小川駅西口地区および小平駅北口地区市街地再開発事業の推進
・都市計画道路整備・鉄道立体化の推進
・農地の保全に係る取組支援、農業経営基盤の強化支援
▽自治体経営方針関連
・議会のICT化・市役所のICT化
・自治体DX推進のための基盤整備
・マイナンバーカード交付の推進
▽市制施行60周年事業
・市制施行60周年記念式典、生誕150年平櫛田中展などの開催
・公共交通グッズの作製、ご当地ナンバープレートの作成
■小平家の家計簿
一般会計決算を家計に例えて、小平家の1年間の家計簿を作成しました(表2参照)。
令和4年度の小平家は、令和3年度と比べて、収入では、繰越金(財布の中身)や繰入金(貯蓄の取り崩し)、市税(給料)などが増えました。
支出では、普通建設事業費(家屋の増改築など)や補助費等(自治会費)、積立金(貯金)などが増えました。
表2 小平家の家計簿
■小平市の財政指標
令和4年度の小平市の財政指標は表3のとおりです。
健全化判断比率は各指標とも健全な数値となっています。
経常収支比率は、前年度比2.1ポイントの増となりました。
表3 小平市の財政指標
※上記標記中「-」は、黒字のため実質赤字比率、連結実質赤字比率、資金不足比率が、算定されないことを表し、また、将来の負担が少ないため将来負担比率が算定されないことを表します。
ふるさと納税で市の歳入6億7,947万円が失われました(市民が他の自治体へ寄付したふるさと納税額6億8,368万円、小平市に寄付されたふるさと納税額421万円)。
問合せ:財政課
【電話】042-346-9504
<この記事についてアンケートにご協力ください。>