2024年の新春対談では、読売巨人軍阿部監督・桑田二軍監督・文京区少年軟式野球連盟の選手達を迎え、今年で球団創設90周年となる読売巨人軍と文京区との関わりなどを成澤区長と語り合っていただきます。
・成澤 廣修 文京区長
・阿部 慎之助 読売巨人軍 監督
・桑田 真澄 読売巨人軍二軍 監督
阿部 慎之助 監督(あべ しんのすけ)
昭和54年(1979)生まれ。2000年中央大学からドラフト1位で読売巨人軍入団。正捕手・一塁手として8度のリーグ優勝、3度の日本シリーズ優勝に貢献。日本代表としても活躍し、ワールド・べースボール・クラシックで優勝。2019年現役引退後、2020年から巨人二軍監督就任を経て、2023年に一軍ヘッド兼バッテリーコーチを務め、2023年10月、第20代読売巨人軍監督就任。
桑田 真澄 二軍監督(くわた ますみ)
昭和43年(1968)生まれ。1985年、ドラフト会議で巨人から1位指名で入団し、通算173勝を挙げた。2006年、21年間在籍した巨人軍を退団し、翌2007年6月にはピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビューを果たす。引退後2021年に巨人軍の一軍投手チーフ補佐として現場復帰。ファーム総監督を経て2024年、読売巨人軍二軍監督就任。
■阿部慎之助×文京区長
▼読売巨人軍と文京区
区長:読売巨人軍監督就任おめでとうございます。
阿部監督(以下、阿部):ありがとうございます。
司会:2024年は読売巨人軍球団創設90周年の節目の年ということですが、長い歴史の中で阿部監督が一番印象に残っている出来事やシーンはありますか?
阿部:数々の歴史があって、色々なシーンをたくさん見させていただいていているんですけど、2012年の日本一が最後になってしまっているので、銀座のパレードをさせていただいた時身震いした経験を、なかなかできないと思い、すごく印象に残っています。それが最後だったと思うと、ジャイアンツも日本一とだいぶ遠ざかっているなと実感しています。
司会:長い歴史の中で、読売巨人軍と文京区との関わりもたくさん生まれているんですよね。
区長:はい。東京ドームが読売巨人軍の本拠地だということは皆さんもご存じのとおりですが、平成18年に野球を中心としたスポーツの発展と子どもたちの健全育成のために、読売巨人軍と文京区の間では相互協力協定が締結されています。
司会:その一環として、昨年、ヒーローインタビューの時に渡されるジャビット人形と同じ形のものをふるさと納税の返礼品としたんですよね。
区長:令和5年度は文京区から年間約35億円ふるさと納税で税金の流出が見込まれているので、何か文京区とのコラボをできませんかと読売巨人軍にお願いしました。珍しい企画なので、多くの皆さんに寄附いただきました。監督もこれまでヒーローインタビューで毎回たくさんのジャビット人形をいただいたと思いますが。
阿部:その話は初めて聞いたので、すごい取り組みをされていると思います。プロ野球はファンのため、みんなのためだと思っているので、そういう活動をしていただけて本当にありがたいという気持ちです。
司会:ふるさと納税以外でも、文京区では、ジャイアンツとの様々な交流事業を行っています。練習見学や試合観戦、試合後にマウンドやバッターボックスに立つといったイベントや、体験型のスポーツイベント「Bunkyo Sports Park」を開催し、巨人軍等関係団体との協働によるブース出展や、スポーツの力を通してSDGsの達成を目指すための取り組みを実施しました。大変好評だったようですね。
区長:「Bunkyo Sports Park」は非常に好評でした。ジャイアンツと文京区のコラボをこれからも続けていきたいと思いますので、監督やコーチ、選手の皆さんにも引き続きご協力いただきたいと思っています。
阿部:はい。そうですね。
司会:こういった地域との結びつきについて、阿部監督はどのように思われますか?
阿部:本拠地の文京区、東京ドームでいつもたくさん人が入って試合ができる幸せを感じていますし、もっと色々なことができるんじゃないかと思っていますので、協力を惜しまずにジャイアンツとしてやっていけたらと思っております。
区長:今日は子ども達も参加していますが、今までも少年少女達の野球教室、ジャイアンツアカデミーを区内少年野球場等で行っていただいています。ジャイアンツアカデミーで地域の子ども達が習っていることは、ご存じですか。
阿部:はい、知っています。
区長:子ども達とジャイアンツの選手の皆さんとの交流は、これからも続けていきたいなと思います。
▼今年の抱負
阿部:2024年度、ジャイアンツは新しくなります。昨年もファンの皆さんの前で言わせていただきましたけど、本当に強い巨人軍、ファンの皆さんに愛される巨人軍を何とか作り上げていきたいと思っていますので、ぜひ変わらぬご声援をお願いしたいと思っております。
区長:ぜひ、優勝しましょう!区としても、今年もこうした色々な方々とコラボをして協力し合いながら、限られた環境なので、子ども達がスポーツをやるにはベストな文京区とは言えませんが、実りのある活動ができるよう、官民連携も含めて取り組んでいきたいと思います。今年も一年よろしくお願いします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>