「共生社会を実現するための認知症基本法」が1月1日に施行されました。
この法律は、国民一人一人がお互いに人格と個性を尊重し、支え合いながら、ともに生きる「共生社会」の実現を推進することを目的としています。そのためには、地域の全ての人々が認知症や認知症当事者を正しく理解する必要があります。
また、認知症の方やご家族を“支える・支えられる”の関係ではなく、一人一人が地域の主体となって、共生のまちをつくることが大切です。認知症の方が暮らしやすい地域は、“誰もが暮らしやすい地域”につながります。互いに思いやり、協力して、「ともに生きる」まちをつくっていきましょう!
■理解 認知症は誰でもなり得るもの
「認知症」とは、様々な脳の病気により、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
▼老化によるもの忘れ
大脳の機能の低下が原因
・もの忘れを自覚できる
・出来事の記憶の一部が消える
・ヒントをもらえば思い出せる
・年や日付、曜日を間違えることがある
↓
日常生活に大きな支障は出ない
▼認知症によるもの忘れ
脳細胞の減少など病気が原因
・忘れたという自覚がない
・出来事の記憶が丸ごと消える
・ヒントをもらってもピンとこない
・年や日付、曜日、季節がわからなくなる
↓
日常生活に支障が出る
▼認知症を「自分ごと」に、支え合い安心して暮らせるまちに!
○年齢別に見た推定認知症有病率
出典:令和5年度「認知症及び軽度認知障害の有病率調査並びに将来推計に関する研究」
○65歳以上の方の世帯構成
高齢期を一人や夫婦のみで暮らす方が増えています。
出典:厚労省「令和5年度国民生活基礎調査」
⇒超高齢社会を迎えた日本では、誰もが認知症になり、認知症の方に関わる可能性が高くなります。皆さんが認知症の正しい知識を持ち、支え合うことで、認知症になっても安心して暮らせる社会が求められています。
■早期 認知症に関する情報や取組の紹介
▼認知症に関するイベントの開催や、パンフレット等の配布をしています。
●認知症に寄り添う機器展〜認PAKU2024〜
日時:9月27日(金)午前10時~午後5時
会場:ギャラリーシビック
○同日開催
●「認知症のご本人や家族と交流したい!」
・文京区認知症カフェ(ぶんにこ)
・家族交流会
・家族介護者教室
●認知症に関するパンフレット各種
・「知っておきたい!認知症あんしん生活ガイド」
認知症の状態に応じた医療介護サービス情報
・「知っておきたい!若年性認知症ライフサポートBOOK」
若年性認知症の支援の情報
配布:高齢福祉課・高齢者あんしん相談センター(区ホームページにも掲載)
▼認知症は早期の対応が大切です。地域の窓口に相談してみませんか?
○もの忘れ医療相談
「最近もの忘れが増えて心配」「家族が認知症と診断され、この先どうしたらよいか」など、困り事や心配事を認知症サポート医と認知症支援コーディネーター(看護師)がお伺いします。
対象:区内在住の本人と家族等(施設入所者を除く)
申込:電話でお近くの高齢者あんしん相談センターへ
○どなたでもできるセルフチェック
「自分でできる認知症気づきチェックリスト」
WEB版でセルフチェックはこちら
〔二次元コードは本紙をご覧ください〕
○脳の健康度測定(認知症検診事業)
当年度に55・60・65・70・75歳を迎える区内在住者に、脳の健康度をセルフチェックできるご案内を個別に送付しています。認知機能に心配がある方には、検診を案内しています。
※今年度の検診は受付終了
■行動 認知症の方との接し方
▼3つの心得
1.驚かせない
2.急がせない
3.自尊心を傷つけない
▼7つのポイント
・まずは見守る
・余裕をもって対応する
・声をかけるときは1人で
・後ろから声をかけない
・相手に目線をあわせてやさしい口調で
・おだやかにはっきりした話し方で
・本人のペースに合わせて
気になる方、お困りの様子の方を見かけたら、勇気を出して声をかけることが大切です!
問合せ:高齢福祉課認知症施策担当
【電話】03-5803-1821
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