現在、メディアパートナー区報グループで活動している青木さん、板橋さん、木村さん、嶋田さん、橘さんが紹介します。
*メディアパートナー:より身近で開かれた広報を目指して、区の広報活動にご協力いただく区民の皆さんを「メディアパートナー」として区が委嘱し、活動していただいています。
■須藤公園 青木さん
千駄木駅の近くにある「須藤公園」は、江戸時代の加賀藩支藩、大聖寺藩の下屋敷跡で、住宅街の中に突然現れる趣のある日本庭園です。公園内の高台から流れ落ちる滝の水が庭園の中央にある池に流れ込み、池の周りの遊歩道から様々な景観を楽しむことができます。
今年の干支である「へび」の目撃が確認されたこともあるので、運が良ければ見ることができるかもしれません。
■森鷗外記念館 橘さん
森鷗外記念館は「観潮楼」跡地に建ち、現在は門柱礎石、庭石などが残っています。陸軍軍医であった鷗外はこの地で30年にわたり家族と暮らし、軍医総監を務め、多数の小説等を執筆しました。コンクリート打放しの記念館には展示室、図書室などがあります。
鷗外の短編小説『蛇』は、長野の旧家の主人、嫁、姑の話で、亡き姑を思わせる蛇が出てきます。逗留中の主人公は迷信だとして蛇を魚び籠くに捕らえ、世代間の齟齬を残したまま話は終わります。
現代でも科学的合理性で全て説明できるものではありません。新年に、鷗外が発表した新旧の時代の違和感を読んでみてはいかがでしょうか。
画像:鷗外著『走馬灯』(籾山書店、大正2年)より(森鷗外記念館所蔵)
〔画像は本紙をご覧ください〕
■しろへび坂 木村さん
第八中学校の隣にあるこの坂は、地元では「しろへび坂」と呼ばれることがあります。一説では、上段・中段・下段の3つの階段とそれぞれの階段を繋ぐ平坦な舗装路がまるで蛇のように見えることが名前の由来と言われています。ここからの景色が、文(ふみ)の京(みやこ)都市景観賞(ふるさと景観賞)に選定されました。天気が良ければ坂上から目線の先にビルの谷間に挟まれたスカイツリーを見ることができます。名前の由来やスカイツリーの景観を是非体感してみてください。
■へび道 板橋さん
「へび道」は、まるで蛇のようにクネクネと続いています。道幅は車が1台通れる程度の細い道で、かつては藍染川という小川が流れていました。大正10年(1921)から暗渠(あんきょ)工事が開始され、道路になりました。また、夏目漱石の小説『三四郎』や森鷗外の小説『雁』の中にも藍染川が登場しています。都心とは思えない下町情緒を感じられる道です。オシャレなお店も点在しています。ぜひ、週末にのんびりお散歩してみてください。
■根津神社 嶋田さん
江戸の大火や関東大震災、東京大空襲をもくぐり抜けた強運の神社として知られ、つつじの名所としても有名です。江戸時代に五代将軍の徳川綱吉が行った大造営により完成した、本殿・幣殿・拝殿など7棟が現存し、国の重要文化財に指定されています。社殿前にある「願掛けカヤの木」には、神の遣いとされる白い蛇が住んでおり、願い事をすると叶うという言い伝えがあるとか。最強運スポット「根津神社」で、新年の運気アップをしてみてはいかがでしょうか。
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