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令和5年度決算の概要(1)

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東京都新宿区

令和6年第3回区議会定例会で、5年度の決算が認定されました。一般会計を中心に概要をお知らせします。

■財政収支
▼一般会計・特別会計の財政収支(表1~3)
令和5年度は、当初予算に反映できなかった物価高騰対策関連経費等について、12回に及ぶ補正予算の編成や予備費を充用するなど、機動的な対応に努め、区民生活や地域経済を支える対策を講じました。
歳出面では、義務的経費、投資的経費、その他経費がいずれも増となり、歳入面では、特別区税や特別区交付金が増となったこと等から、実質収支は黒字となりました。一方、単年度収支に財政調整基金の積立金を加え、取り崩し額を除いた「実質単年度収支」は11年ぶりに赤字となりました。
また、自治体の財政構造の弾力性を測る「経常収支比率」については、歳入面で特別区税や特別区交付金等の増に加え、歳出面で職員の定年年齢引上げに伴う退職手当の減などがあったため、前年度と比べて0.4ポイント減少して80.0%(適正水準は70%〜80%)と一時的に改善しましたが、区の財政構造は依然として弾力性があるとはいえません。
●ふるさと納税の新宿区への影響
ふるさと納税制度の影響によって、5年度は約39億円、累計額では約184億円の貴重な財源が流出しています。区は、今後とも特別区長会を通じてふるさと納税制度の改善を求めていきます。

表1 一般会計の財政収支(△は減)

※1 事業が終了せず翌年度に繰り越す事業にあてなければならない繰越金
※2 実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額
※3 単年度収支に基金の積立金を加え、取り崩し額を除いたもの
※4 区税等の経常的な収入が、人件費や施設の維持等の経常的支出にどれだけ充てられたかを示す比率

表2 一般会計の性質別経費

※端数処理の関係で、合計数値や構成比が合わないことがあります。

表3 特別会計の財政収支

▼基金・区債の現在高(表4)
5年度末の基金現在高(区の貯金)は、4年度末と比較して71億円減少し、620億円となりました。一方、区債現在高(区の借金)は、4年度末と比較して8億円増加し、185億円となりました。
物価上昇等の影響で、区財政を取り巻く環境は先行き不透明な状況にあり、将来にわたり安定した財政基盤を確保するには、より一層効果的・効率的な財政運営が必要です。

表4 基金・区債の現在高

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