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〔区長コラム〕新宿の未来のために

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東京都新宿区

区長 吉住(よしずみ)健一(けんいち)

・11月21日から、落合第一・落合第二・戸塚特別出張所管内の一部区域で新しい地域交通「にゃんデマンド」の実証運行が始まります。「にゃんデマンド」は決まった経路や時刻表のない予約型の乗合バスで、乗車する方の目的地等に応じてA1.がルートを設定して運行します。事前に利用登録をすることで、アプリや電話で乗車予約ができます。利用方法や登録方法が分かりにくい場合は、専用コールセンター(【電話】050-1721-6500)にご相談ください。
・新たに2名の方が新宿ものづくりマイスター「技の名匠(R)」に認定されました。一人目は赤城下町にある「繁光堂箔押印刷」の渡辺繁さんです。箔押とは、金属や合金を伸ばした「箔」を、熱した金属板で印刷物に押し当てて転写する技術ですが、渡辺さんは、独自の技術で難しいデザイン性の高い加工や複雑な柄を再現できる数少ない職人です。二人目は愛住町にある「パティスリーラ・ヴィ・ドゥース」のオーナーシェフ、堀江新さんです。堀江さんは数々の製菓コンクールで優勝しており、国際的にも高い評価を得ている職人です。お店には、堀江さんの作る洋菓子を求めて区内外から多くの方が訪れています。お二人について、今号1・2面に特集記事を掲載していますのでぜひご覧ください。引き続きこうした職人の皆さまを応援し、区内のものづくり産業を支援していきます。
・区の令和5年度決算は、実質単年度収支が64億円の赤字となりました。これは、区民生活や事業者を支えるため、物価高騰対策や地域経済の活性化支援に基金を取り崩して投入した結果ですが、赤字の要因の一つとなったのがふるさと納税制度です。ふるさと納税による区の令和5年度減収額は約39億円で、学校給食費無償化に必要な経費の約3年分にあたります。ふるさと納税による減収額は行政サービスの低下につながるほか、仮に新宿区が寄付をいただけても、返礼品代や仲介業者への手数料が寄付額の約50%を占め、行政サービスに使える財源が半分程度となってしまうことも問題と捉えています。区は、今後も特別区長会を通じてふるさと納税制度の改善を求めていきます。

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