新宿区長
吉住 健一
区民の皆さまには、穏やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。本年が、皆さまにとって幸多き年となりますことをお祈り申し上げます。
今年の干支は「巳(み・へび)」です。へびは、脱皮し強く生まれ変わることから「成長」の象徴とされ、また、「巳」は植物に種ができる時期を指し、努力の成果が表れる年といわれています。区民の皆さまと進めてきた取り組みが実を結び、新宿のまちがさらなる成長を遂げる年となるよう、全力を尽くしていきます。
今号では、パリ2024オリンピック・パラリンピックでご活躍された、牧野紘子選手と髙桑早生選手のお二人と対談させていただきました。対談の中では、夢を諦めなかったエピソードや、頑張れると思ったきっかけなど、聴いていて元気が湧いてくるようなお話をいただきました。区としても、未来を担う子どもたちが健やかに成長できるよう、環境づくりに取り組んでいきます。
昨年は、元日の能登半島地震をはじめ、大きな地震が続きました。また、各地で豪雨災害が発生するなど、災害の多い年となりました。今年は、新宿区耐震改修促進計画を改定し、耐震化の普及啓発活動の強化や、非木造建築物への助成制度の見直しなど、新宿の高度防災都市化に向けた取り組みをより一層推進してまいります。1月17日には、阪神・淡路大震災から30年がたちます。震災の記憶を忘れず、安全なまちづくりに取り組んでまいります。
今年は、終戦から80年を迎える節目の年にあたります。区は、昭和61年3月15日、全ての国の核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現に向けて「平和都市宣言」を行いました。戦争体験者が少なくなる中、戦争の悲惨さと平和の大切さを次世代に継承していくため、さまざまな平和啓発事業に取り組んでいきます。
本年も、現場現実を重視し、区民の皆さまの声をお聴きしながら、着実に課題解決に取り組み、新宿のまちの発展に全力で取り組んでまいります。今後とも、区政にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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