【新春対談】日の出町長 田村みさ子×日の出町議会議長 東 亨 1

1／37

謹賀新年　令和7年(2025年)
新春対談　日の出町長　田村みさ子×日の出町議会議長　東 亨
「町制施行50周年・合併70周年を迎えた日の出町の将来像」について

謹んで新年のお慶びを申し上げます。皆さまにとって穏やかで笑顔あふれる一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。
日の出町長　田村みさ子

おめでとうございます。皆さまには、輝かしい新年を健やかにお迎えになられたこととお慶び申し上げます。日頃から町議会への深いご理解と、議会活動に対する温かいご支援、ご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
日の出町議会議長　東 亨

■合併70周年を迎えて
(町長)広報ひのでの新年号は、リニューアルに合わせて東亨町議会議長との対談で幕を開けたいと思います。
今年は平井村と大久野村が合併して日の出村誕生から70周年を迎えます。この機会に、先人の積み上げてきたものを伝えたいと、広報ひのでにシリーズで「日の出町のあゆみ」を掲載してきました。過去を礎にして次の時代をどう築いていくのか、それが私たちに問われています。
(議長)特に日の出村から日の出町になってからの50年間で人口が1.5倍に増え、工業団地やイオンモール日の出もできまして、大きな発展をとげてきました。
(町長)昨年、次の長期総合計画のために町内の高校生にアンケート調査を行ったところ、70%近くが「将来、町外に住むようになっても町内のお祭りやイベントに参加したい」と回答しています。とても嬉しかったです。
(議長)多くの町民の皆さんが、日の出町に愛着を持っていると思います。緑豊かな自然と伝統・文化、お祭りとか引き継がれてきたものがあります。そうした人の営みは大事なことだと思いますし、日の出町の皆さんは温かさ、やさしさをお持ちになられていると感じています。
(町長)人々の交流は大切にしていきたいですね。

■議会と行政は「車の両輪」
(町長)町議会の取組みをお聞かせください。
(議長)町と議会は町政における「車の両輪」ということで、町議会では、チェック機関としてだけでなく、いろいろな取り組みをしてきました。
特に、一昨年8月の改選以降に、議会活性化協議会を新たに立ち上げ、議会のあり方や先進自治体の事例等の研究のほか、議場コンサートや本会議の録画配信を実施しています。
また、町民懇談会を開催していろいろなご意見等いただいています。多くの町民の皆さまの声を町政につなげる「かけ橋」となるような活動が本当に大事だと思っています。
(町長)届いた声のうち実現可能なことはすぐにも取組みたいのですが、限りある予算のやりくりを含めて組織決定には時間がかかることが多くあります。議会から見ると、行政組織は、動きが遅いと感じるかもしれませんね。
(議長)財政的なことで言えば、小さい町村では、1つの自治体だけで取り組むには課題も多々あると思いますし、国や東京都に関係する事業は行政と議会で、一緒になって働きかけを行っていかなければなりません。今、東京都の町村議会議長会会長の任にありますが、町村会と議長会が連携して予算要望をいたします。梅ヶ谷トンネルが昨年3月に開通しましたが、これも行政と議会が連携して東京都に予算要求して実現した事業です。一緒にまちづくりに取り組んでいくことも、とても大事なことですね。町を良くしたいという思いは同じですから。
(町長)行政も町議会も目的は同じ、町民の幸せな暮らし・安全安心な生活です。そのための政策であり予算ですから、議会の場ではより活発に議論ができることを期待しています。
(議長)議会や議員が何をやっているかよく分からないと言われないよう、私たちも議員の活動自体を知っていただくような取組をもっと行っていかなければいけないと考えています。
(町長)それは行政の課題でもあります。受け手に届く情報発信のために昨年はホームページをリニューアルしました。また今月号から広報ひのでのスタイルを変更して、より情報が伝わるよう読みやすい形にしています。そのほかLINEやXなどSNSを活用してイベントや緊急情報も流しています。

■「町民の声」を政策に活かして活気あるまちづくりを
(町長)町には直接、町民の声を受ける制度があります。ご相談ごと等はどうぞ気楽に役場の窓口に来て下さい。「町への手紙」はホームページでも受け付けています。また各種計画づくりでは、アンケート調査やパブリックコメントを実施してきました。新しい試みとしては、第六次長期総合計画策定に伴い「親子ワークショップ」や「住民ワークショップ」を実施したところです。
(議長)町内には豊富な知識や経験をお持ちの方がいらっしゃいますので、ぜひ声を届けていただきたいですね。
(町長)こどもたちもまちづくりの当事者です。70周年記念のロゴマークは小学生の作品です。年齢を問わず町民参画を促す様々な仕組みを作って、協働の町づくりを実現していきましょう。