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日の出町のあゆみ (8) ー文化編ー

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東京都日の出町

※町制施行50周年を記念して、町の歴史・文化をシリーズで掲載しています。

■新年の様子
日の出町の由来となっている日の出山は、初日の出のスポットになっています。今回は、1月の町内の行事を紹介します。
正月三が日を過ぎても地域固有の行事があるよ!

○どんど焼き
どんど焼きはサイノカミやセーノカミとも呼ばれ、正月飾りや注連(しめ)飾りなど集めたお飾り類を河原などに運び、高さ数メートルほどの円錐状に組み上げ、当日の早朝に火をつけ始めます。どんど焼きの火で焼いた繭玉(まゆだま)団子を食べると無病息災に暮らせると伝えられています。
かつては、1月15日に行っていましたが、現在は成人の日など地区ごとで開催日を決めています。
公開情報:成人の日を中心に1月上~中旬に平井地区はじめ町内各地で行います。

○都指定有形文化財 保泉院木造閻魔王坐像
平井地区の保泉院に木造閻魔(えんま)王坐像が安置されています。現在は公開していますが、かつては1月16日を御開帳日として定めており、期間限定の公開となっていました。
木造閻魔王坐像は、文明5年(1473)正月16日に日奉五郎左衛門尉重清(ひまつりごろうさえもんのじょうしげきよ)が仏師了成(戒)に作成させました。
また、台座の裏の記銘から、永禄元年(1558)11月に平井蔵人佐重直(ひらいくろうどのすけしげなお)が鎌倉に拠点をおいていた仏師長勤法眼弟子中将に修理させました。
室町時代に作成されたのち、戦国時代に「平井」を名乗る地域の領主の力によって修理され現在に遺されています。
公開情報:公開 宗教法人 保泉院

○火生三昧供(火渡り神事)
大久野地区の西福寺に正月から続く、火渡り神事が行われています。火渡り神事は火生三昧供(かしょうざんまいぐ)と呼ばれています。初不動護摩供(はつふどうごまぐ)が行われた後、燃え残った護摩の中に通路を作り、1年の無病息災を祈りながら、山伏姿をした僧侶・信徒等が裸足で歩きます。火渡り神事は修験道の影響を受けており、御岳山の登山道である日の出町周辺が、少なからず修験道の影響を受けていたことを物語っています。
火渡り神事は、明治時代以降一時中断されていましたが、昭和30年(1955)に当時の住職と地域住民の手によって復活しました。

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