5月31日は世界禁煙デー 5月31日～6月6日は禁煙週間です

18／52

たばこは喫煙者だけでなく、家族や周囲の方の健康にも影響を及ぼします。禁煙に踏み切れな
い方、この機会に改めてたばこの健康影響を確認してみませんか。

■たばこの煙には約5300種類の化学物質が含まれます
たばこの煙の化学物質には、約70種類の発がん性物質が含まれています。喫煙によって、これらの物質が血液を通じて全身に運ばれ、がん・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・虚血性心疾患・脳卒中などの原因となります。

■「ニコチンの依存性」によって禁煙しにくくなっています
たばこの煙に含まれるニコチンは、ヘロインやコカインなどの薬物と同じ特徴と強度を持ち、たばこへの依存性を高めます。脳は、ニコチンによる「すっきりする」「落ち着く」などの刺激をいつまでも覚えていて、決意だけでは禁煙できないのが現状です。
また、加熱式たばこにも紙巻きたばことほぼ同量のニコチンが含まれているため、加熱式たばこで禁煙できるということはありません。ニコチン依存性を理解して、禁煙補助薬や禁煙外来などを活用しましょう。

■COPD(慢性閉塞性肺疾患)とたばこの深い関係
COPDの主な原因はたばこで、患者の90%以上が喫煙者です。喫煙者のうちCOPDになる人は15%程度で、喫煙をやめない場合、10年後の死亡率が30%以上増加するといわれています。
禁煙することで発症リスクを軽減でき、既に発症している方も症状の進行を防ぐことができます。

■専門家の力を借りて禁煙してみましょう
次の(1)～(4)を満たす方(34歳以下は(4)を除く)は、健康保険が適用される禁煙治療を受けることができます。区内の禁煙外来を行っている医療機関は、区ホームページからご確認ください。
(1)現在喫煙しており、直ちに禁煙しようと考えている。
(2)ニコチン依存症に係るスクリーニングテストの結果が5点以上ある。
(3)医療機関での禁煙治療の同意書に、署名を求められた場合に同意する。
(4)35歳以上の方は、1日平均喫煙本数×喫煙年数が200以上である。

■飲食店を経営している方へ
「東京都受動喫煙防止条例」の施行により、飲食店では「禁煙店」か「喫煙専用室がある」か、または「喫煙可能店」かなどの表示義務があります。店頭などの分かりやすいところに表示してください。

■たばこと生活習慣病予防の展示会
日時：5月31日(水)～6月2日(金)午前8時30分～午後5時(6月2日は4時まで)
場所：区役所1階ロビー
その他：体組成・血圧のセルフチェックあり

問合せ：杉並保健所健康推進課健康推進係
【電話】3391-1355