■ダブルダッチを通してそれぞれが得てきたもの
Q:ダブルダッチの面白さ、ここまで続けてきた理由は何だと思いますか?
鑓田:ダブルダッチの魅力は、いろいろな技があって飽きないところ。チーム内でもそれぞれ得意技が違って、例えば(小野)那都子ちゃんはステップとダンス、(高橋)幸愛ちゃんはスピード、(峯)悠翔くんはアクロバット、私は縄回しなどです。
峯:技が豊富だからいろいろなことに挑戦できて、新しい技ができるようになるとうれしいし、練習をしていると、ふと「楽しい!」と思う瞬間があるんですよね。
小野:休みたいなと思ってしばらくダブルダッチをやっていなくても、結局すぐやりたくなってしまいます。
鑓田:私もその気持ちすごく分かります。私は今年受験生なので休もうかなと思ったりもするけれど、ダブルダッチをやっていない自分を想像できません。
高橋:ダブルダッチを通して出会えた人たちもたくさん居て、続けてきて本当に良かったと思います。
Q:ダブルダッチを通してどんなことを学びましたか?
峯:受験もあるので、Zenithは一度活動を終えます。でも、これまでダブルダッチに打ち込んできた経験は、これから先、他のことを継続していく力にもつながると思っています。
鑓田:本気でダブルダッチに向き合ったからこそ、何か一つのことについて深く考えたり、仲間と話し合ったりすることができるようになったと実感しています。
高橋:ダブルダッチは、跳びながらいろいろなことを細かく考える、常に頭をフル回転するスポーツです。おかげで私は器用になれたと思っています。コミュニケーション力も鍛えられました。
小野:私はずっと三日坊主タイプだったけれど、ダブルダッチだけは長く続けてこられました。それだけでも自分の自信になっています。
Q:同じように今頑張っている同世代へ、メッセージをお願いします!
小野:私たちもそうでしたが、今やっていることでなかなか結果が出なくても、好きであれば離れていくことはないはず。好きだという気持ちを持って続けていけば、きっと結果が出ると思います。
鑓田:何か一つのことを継続してやっていること自体が、すごいことですよね。その中で一度でも自分の納得のいく結果が出せれば、また大きな自信につながると思います。
高橋:楽しいという気持ちを忘れないことが一番大切かな。そして、結果が出るときというのは案外突然だったりします。急に目の前にくるチャンスを逃さないためにも、常に全力で向き合っていくのが大事だと思っています。
峯:僕にとってダブルダッチがそうであるように、何かをずっと頑張り続けた経験は、きっと一生の宝になります。好きなことに打ち込めるって実はすごいこと。今はやってみたいことがない人も、ちょっとしたきっかけで夢中になれることに出会えるかもしれません。いろいろなことにチャレンジするのが大切なのかなと思います。
高橋:ちなみに、ダブルダッチは縄跳びが苦手な人でも始められます。私たち4人も元々は縄跳びが苦手でした(笑)。興味がある人は、ぜひ挑戦してみてほしいです!
■プロフィール
◇峯悠翔(みね・ゆうと)中学3年生
高橋幸愛(たかはし・ゆきえ)中学3年生
鑓田朱音(やりた・あかね)中学3年生
小野那都子(おの・なつこ)中学2年生
4人ともダブルダッチスクール「Be Color」所属。
■Zenith(ゼニス)プロフィール
区内を拠点に活動する中学生4人組のダブルダッチチーム。3月に行われたダブルダッチの日本大会「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2023」のジュニアパフォーマンス部門で、ノーミスのパフォーマンスを披露し優勝。7月にアメリカで行われた世界大会「DOUBLEDUTCH CONTEST WORLD 2023」でも日本代表として優勝を飾る。5月に荻窪で行われた「オギボン祭り」では、演技を披露するとともに、体験コーナーも開催するなど地域でも活動している。
■ダブルダッチってなに?
ダブルダッチとは、向かい合った2人のターナー(回し手)が2本の縄を回し、その中をジャンパー(跳び手)が華麗に跳ぶ、アメリカ・ニューヨーク発祥のストリートスポーツです。種目は、回数や技によって点数が決まる競技などがありますが、音楽に合わせて自由にパフォーマンスを行う「フュージョン」が広く知られています。ダンスやアクロバットなどのスキルだけでなく、衣装やメイク、表情などの表現力でも観客の心を魅了します。
「タイミングを見計らいジャンプ!仲間同士で呼吸を合わせることが大切」
■YouTubeで配信中!「すぎなみビトMOVIE」
すぎなみビト「Zenith」のインタビュー動画をご覧いただけます。
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